イリヤの空、UFOの夏(その2) の商品レビュー
大人が読むと照れる、…
大人が読むと照れる、というか痛カユイ…。それでも青春のまぶしい感じが伝わってくる。文化祭サイコー。
文庫OFF
本当に理想的な青春と…
本当に理想的な青春という感じで。つかず離れずのこの距離感がたまりません!
文庫OFF
夏休みはUFOが出るものだという新聞部部長・水前寺邦博の発言から、浅羽直之の夏休みは学校の裏山での張り込みに消費された。新学期前夜、浅羽はせめてもの想い出にと学校のプールに忍び込む。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…...
夏休みはUFOが出るものだという新聞部部長・水前寺邦博の発言から、浅羽直之の夏休みは学校の裏山での張り込みに消費された。新学期前夜、浅羽はせめてもの想い出にと学校のプールに忍び込む。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。 ---- ※シリーズ4冊読了しての感想です。 全体的に疾走感があり、アニメを見ているような臨場感のある文体や描写を楽しみました。最初はアニメ向きな内容だなと思って読んでいましたが、終盤にかけて味わう気持ちは、原作だからこそ感じることができるものなのかもしれません。 もう戻れないあの特別な時間に、あの年齢の私ができなかった冒険。本の中の主人公は、あの時の夢や冒険心を次々に現実化してくれる。懐かしい気持ちと、憧れと。いろんな感情が織り交ざって、ワクワクしながら読み進めることができました。 ☆一つマイナスの理由は、番外編や本編にあまり関係のないエピソードで疾走感が落ちてしまうことがあったこと、また、描写やセリフなどに「中学生の男子感」というか、(主人公が中学生の男子だからという意味ではなく)ちょっとやりすぎ感を感じてしまうことがあり、個人的な好みとしては楽しめない箇所があったからです。 とはいえ、面白くないと4冊も読まないので、最後まで読ませる筆力とプロットの良さは確実にあったのだと思います。 ただ最後は・・・。こういう終わり方だから良いという考えもあるでしょうが、私の好みとしては「アナザーストーリー」が欲しいですね^^。
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感想としては1巻と変わらない。相変わらず、面白い。 しかし、準ヒロインたる(負けヒロイン確定な)晶穂ちゃんがカワイソウな感じしかしない。もっと頑張れ。水前寺部長はかっけーっす。
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イリヤの過去が語られて物語の深さが強まる。夕子の、妹が陥る兄との衝突が、水前寺によってと言ってよいのか分からないが、ともかく解消される。世界観の拡張と、キャラの内面の収縮が上手くて、隙が無い。 榎本や浅羽の父やらと、大人の描写がしっかりしているラノベは新鮮。榎本の苦労が、行間から...
イリヤの過去が語られて物語の深さが強まる。夕子の、妹が陥る兄との衝突が、水前寺によってと言ってよいのか分からないが、ともかく解消される。世界観の拡張と、キャラの内面の収縮が上手くて、隙が無い。 榎本や浅羽の父やらと、大人の描写がしっかりしているラノベは新鮮。榎本の苦労が、行間から伝わってくるのは、私が大人になったからだろうと思う。10代なら浅羽の目線で見ていたろう。 ストーリの進み方は、勿体ぶるわけでもなくて、話のバラエティも豊富なので読みやすく楽しい。 ボーイミーツガール作品は、大抵ハッピーエンドだけど、この作品はエンディングがどうなるかが気になる。イリヤの壮絶な生き方が分かる描写や、戦争がいつでもおこりそうな所を見ると、悲しい未来でもおかしくない。そして、晶穂がイリヤに勝てる未来は全く見えない。イリヤが死んでも無理じゃないかな。 誰もが、何かを抱えて生きているので、気をつけて人と接しなければいけないなと思う。
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学園祭やら何やら騒がしくなってきた。いよいよだ。 文章のリズム感が心地よい。長い文の合間にすっと抜けるように短い言葉。抜きどころが巧いなあ。 3巻も楽しみだ。
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この巻の山場はやはり文化祭のマイム・マイムだろうけど、一番印象に残ったのは何といっても、戦闘機の模型の隙間に隠れたセミの死骸を見つめる場面。 「もう、そんな時期だよね」という浅羽の言葉を聞いて苦しげに泣き出すイリヤの姿は、二人の間にあるどうしようもない距離を伝えるとともに、いずれ来る「その時」を予感させる。 学園祭というソワソワした楽しい雰囲気をめいっぱい押し出しているので、こういう緊張感にググッと引きつけられる。 ほのぼのしたのは、我が子の晴れ舞台に張りきっちゃった両親のところ。 登場人物全員良い味出してる。
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中学の学園祭、旭日祭がメイン.イリヤの過去も少しずつ明かされる.浅羽の妹夕子と水前寺のドタバタもライトノベル的で一息つける.
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文化祭の描写がすごく好き。思い出したのは森見の「夜は短し歩けよ乙女」とかはやみねかおるの夢水清志郎シリーズの文化祭のシーン。いずれも実際こんなのねーよ、というような文化祭なんだけど、こういう過剰な感じはすごく好み。
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正しい原チャリの盗み方(後編)、十八時四十七分三十二秒(前後編)、死体を洗えが収録。 不器用で孤独なイリヤ。仲間の死を語るところでは、なんとも言えない気持ちになった。誰にも知られてはいけない子。生きていたことをなかったことにされる子。 そんな彼女が、基地に帰ると浅羽が浅羽がと騒い...
正しい原チャリの盗み方(後編)、十八時四十七分三十二秒(前後編)、死体を洗えが収録。 不器用で孤独なイリヤ。仲間の死を語るところでは、なんとも言えない気持ちになった。誰にも知られてはいけない子。生きていたことをなかったことにされる子。 そんな彼女が、基地に帰ると浅羽が浅羽がと騒いでいる。毎日浅羽の下駄箱にこっそりものを入れている。こんなの、愛さずにはいられないだろ! 妹夕子もブラコンで可愛かった。 兄が好き、でも恥ずかしい、でも好き、でも兄とは恋人になれない、こっちの気も知らないで無神経にベタベタしてくる兄なんか大嫌い!という葛藤具合が最高。最後に諦めをつけるところも、若いっていいな、と思わせてくれる。 晶穂があまり好きではないが(好きなひとは物凄く好きなタイプだと思う)、それ以外の人物は皆好感が持てる。いいキャラクターばかり。 早くその3を買わなければ!
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