1,800円以上の注文で送料無料

半七捕物帳 新装版(二) の商品レビュー

4

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/06/23

明治の代に、つい最近まで岡っ引きをやっていた半七老人の昔話を聞くというスタイルが2重に時間旅行をしているよな、いっそうリアルな感じをかもしだして大好きなシリーズ。討幕の動きで不安定な世情の描き方など、あっさり描かれていますが、まだ、江戸の面影を色濃く残す明治生まれの作者だからこそ...

明治の代に、つい最近まで岡っ引きをやっていた半七老人の昔話を聞くというスタイルが2重に時間旅行をしているよな、いっそうリアルな感じをかもしだして大好きなシリーズ。討幕の動きで不安定な世情の描き方など、あっさり描かれていますが、まだ、江戸の面影を色濃く残す明治生まれの作者だからこその描写がすばらしいです。髷と着物だけの設定の現代時代劇(?)にはないリアリティー! 今回は暗闇が多かった江戸の夜を中心に怪談話をテーマにした捕物が多いです。子供のころの祖父の茅葺の家が思い出されます。囲炉裏もあるから基本的に煤や漆の黒など、必ず部屋の隅は暗さが残るのです。何か潜んでいるような感じ・・・迷信深いということで片付けられないあの感じが思い出されます。 あの当時、子供は遠くに奉公にだされ、刑罰を受ければ追放。400年前の日本はまさに異世界。

Posted byブクログ

2014/02/18

収録されているのは、「鷹のゆくえ」「津の国屋」「三河万歳」「槍突き」「お照の父」「向島の寮」「蝶合戦」「筆屋の娘」「鬼娘」「小女郎狐」「狐と僧」「女行者」「化け銀杏」。

Posted byブクログ

2011/11/04

 さて、宮部江戸物読みつくしてしまい、目が行ったのが、半七捕り物帳。読み出したら面白い。これ、大正時代の作品が多い。岡本綺堂作。全6巻。読めるが、書けない漢字って多いのですが、これは、読めない字が結構あります。辞典要りますよ。  江戸捕り物ですが、リアルタイムな話でなく、隠居して...

 さて、宮部江戸物読みつくしてしまい、目が行ったのが、半七捕り物帳。読み出したら面白い。これ、大正時代の作品が多い。岡本綺堂作。全6巻。読めるが、書けない漢字って多いのですが、これは、読めない字が結構あります。辞典要りますよ。  江戸捕り物ですが、リアルタイムな話でなく、隠居してからの若い記者への昔語り風。  日本のよさを感じます。

Posted byブクログ

2011/08/06

【一】を読んでから間が空いてしまったけど、そんなの全然関係なし。物語の面白さプラスこの時代の言い回しとか風俗にへえって思えるのがいい。「彼女」じゃなく「かれ」って言うんだなあ、とか。「一匹」っていうのがわかんなくて辞書ひいてみたりして。楽しかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

江戸時代を舞台とした、岡っ引半七の手柄話、第二段。 江戸時代の風俗が生き生きと描かれ、江戸時代末の東京が精彩を放ちつつ脳裏に浮かぶ。 江戸時代らしい怪談(だが推理モノ)や、怪しげな宗教にまつわる話など、盛りだくさんな13編。

Posted byブクログ