セクシュアリティの心理学 の商品レビュー
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20年前だからしょうがないとは言え、思い込みが多すぎて滅入ります。論理で繋げば唯一解、ではないという事と、時代背景(当時の常識)を前提に語るべきでないという事を、身をもって教えてくれている、のか?
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フェミニズムの視点から書かれた心理学の教科書、とのことだが、門外漢からすると内容は本格的。社会学とか構築主義とかの議論を踏まえながら論じられているので、以外と読めた。セックス/ジェンダー/セクシュアリティそれぞれの概念がどのような経緯で出てきたのかを論じた箇所はとても分かりやすか...
フェミニズムの視点から書かれた心理学の教科書、とのことだが、門外漢からすると内容は本格的。社会学とか構築主義とかの議論を踏まえながら論じられているので、以外と読めた。セックス/ジェンダー/セクシュアリティそれぞれの概念がどのような経緯で出てきたのかを論じた箇所はとても分かりやすかった。本論からは少しはずれた話(少女マンガと少年マンガとか)が鋭くて面白かった。社会学的観点を導入しながら心理学の話をされると、<女であること>に対して求められることが多すぎるしそれに応えることがそもそも不可能なこともたくさんあって、そりゃ病むよなと思った。
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凄い良かった。 セックス、ジェンダー、性的指向を、適切に整理してくれていて、解りやすい。 P195「ジェンダーが不快である場合、改変すべきは身体ではなく、ジェンダー社会の方ではないか」ってのが、もう同意しかない!! 個人的に「ジェンダー」というものに苛立ちばっかりの私には最高の一...
凄い良かった。 セックス、ジェンダー、性的指向を、適切に整理してくれていて、解りやすい。 P195「ジェンダーが不快である場合、改変すべきは身体ではなく、ジェンダー社会の方ではないか」ってのが、もう同意しかない!! 個人的に「ジェンダー」というものに苛立ちばっかりの私には最高の一冊
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タイトルは「セクシュアリティの心理学」だが、冒頭のはしがきを読むと『フェミニストの視点に立った心理学の本を書いて欲しいという意向』を受けて書かれたものだという。単にセクシュアリティというよりも女性寄りな内容のように思う。
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女性は一度は読むことを薦めたい本。もちろん男性でもいい。 世間の常識って人類始まってからあるもんじゃないんだよね、と当たり前のことがわかる。 頭脳が本当に大切な役割を果たしていることもわかる。 意識する、思う、考えるということはすべてを左右するんだということも。 何年も前に買って積んでおいた本。初版ですから10年前。 読み始めて、これは腰をすえてかからないと、と思って勿体つけてたんですが、これを今の私が読むからよかったのかもしれない。 10年前に読んでさらに今読むと自分の変化がわかってよかったのにとも思う。 若い頃と中年になってからと味わいが変ると思うがどうだろう。
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こういうテーマは常にその内容が日進月歩である。自然科学の発見や新理論と直結しているようなところがあるからである。かつそれに合わせて新理論も飛び出してくる。それらを十分に網羅してのものならば、いくら保守的な部分が強い心理学の分野とて2001年の発行ではちと古いかもしれない。それで...
こういうテーマは常にその内容が日進月歩である。自然科学の発見や新理論と直結しているようなところがあるからである。かつそれに合わせて新理論も飛び出してくる。それらを十分に網羅してのものならば、いくら保守的な部分が強い心理学の分野とて2001年の発行ではちと古いかもしれない。それでもあえて私が薦めたいのは、性的マイノリティの社会からの「見られ方」を時代ごとに定着させておきたいからである。従ってこの本は「心理学」と断ってあるが、実は思想理論の世界での著名な人物の纏めのような形を取っている。納得のいく理論もあって、「なるほど」と唸るところもあるのだが、多くの日本人なら、そのまえにまず、自らの無意識である「我が世間」を、心理学的に殺ぎとってからでなければ完全なる理解は無理であろう。フェミニストもどうしても理解してくれぬ「男」に苦労しているのは、案外なところで機能している男の「世間」にあるのだからね。それが女の「世間」とドッキングしたらもうお終い。いかなすばらしい理論もさっぱり歯がたたぬ状態になってしまう。世間ではまずこの理論そのものが否定されてしまうのだから。
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