法と芸術 の商品レビュー
芸術に関する法として、サブタイトルにある通り著作権法の概要を解説した本。250頁あるが、後半の100頁は著作権法(平成12年改正まで)の全文なので、実質150頁である。 導入として所々に挿入される教師と二人の学生とのやりとりが場違いで、そのノリについていけないという欠点はあるもの...
芸術に関する法として、サブタイトルにある通り著作権法の概要を解説した本。250頁あるが、後半の100頁は著作権法(平成12年改正まで)の全文なので、実質150頁である。 導入として所々に挿入される教師と二人の学生とのやりとりが場違いで、そのノリについていけないという欠点はあるものの、クリエーターを目指す学生に向けた講義のための本ということもあり、創作の現場を意識して踏み込んだ解釈が述べられている箇所もあって興味深い。(犬の首に取り付けたカメラで自動的に撮影された写真は著作物か? など。) さらに、単なる著作権法の概説に留まらず、表現の自由と自主規制について章を割いて述べられているのが特徴。 ただ、全体的にもう少しボリュームを増やしてゆっくりと説明してもよかったのではないかと思える。
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