岡本太郎が撮った「日本」 の商品レビュー
1956年から撮り始めた13000枚以上の写真。 日本を撮影したものはほとんどがモノクロ35mmフィルムである。 「ディテールがとんでもいいからギリギリッと撮る」というのが岡本太郎の撮り方。 1957年の冬から始まった芸術新潮の連載「芸術風土記」の第一回は秋田から。 あの岡...
1956年から撮り始めた13000枚以上の写真。 日本を撮影したものはほとんどがモノクロ35mmフィルムである。 「ディテールがとんでもいいからギリギリッと撮る」というのが岡本太郎の撮り方。 1957年の冬から始まった芸術新潮の連載「芸術風土記」の第一回は秋田から。 あの岡本太郎がモノクロで撮った東北の風景は興味深い。
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1950年代の日本のモノクロ写真。 なんだかとっても素晴らしい。日常生活が素朴だ。田舎っていいな。日本って貧しい国だけど、なんだか暖かかったような感じがする。
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岡本太郎は1952年、41歳の時、東京国立博物館にて縄文土器に触れて、“なんだこれは!”と強烈な衝撃を受ける。火炎式縄文土器のあの燃え上がる形体と文様に、原日本を直感し、脈々たる生命の高ぶりを感じた。それ以降日本を再発見するため各地に足を運んだそうです。太古から続く日本の源流を...
岡本太郎は1952年、41歳の時、東京国立博物館にて縄文土器に触れて、“なんだこれは!”と強烈な衝撃を受ける。火炎式縄文土器のあの燃え上がる形体と文様に、原日本を直感し、脈々たる生命の高ぶりを感じた。それ以降日本を再発見するため各地に足を運んだそうです。太古から続く日本の源流を、祭りや各地の風土の中に見出し、自分の血肉と化し、さらに自分の想像力を高めていった。 この写真集は、そんな岡本太郎の旅の軌跡をまとめたものです。撮った写真は資料的な意味合いもあるのでしょうが、やはりフレーミングがさすがだなと思います。岡本太郎がどのような視線で日本を再発見しようとしたのかが分る一冊です。今では失われつつある日本の情景もあり、見ていると我々も揺さぶられる、そんな一冊です。
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