小説 遙かなる時空の中で の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いやぁ、よかった。アンジェの公式小説はハズレが多いのに、遙かはレベルが高いなあ!イラストも素敵だし。 八葉の一人を語り部にした四つの短編。といって、それぞれ一人ずつしか出てこないのではなく、一編に数人からんできます。何かと便利な泰明さんは頻出w 遙かはファンタジックな世界観だから、不思議な人物や不思議なお話ばかり。世界観ならではのストーリーで、どれも面白かった。しかも語り部のキャラの特性をよ~く生かしたお話の展開で。 頼久のきまじめな武士っぷり、永泉の包容力と静かな強さ、友雅さんの粋っぷり、詩紋くんの苦悩感と優しさ。キャラがよく描写されつつ、お話も面白いという。 文章も簡潔で、とても読みやすく、言うことなしの面白さでした! 特に「六道を閉ざされた男」が印象的。 頼久さんのお友達の武士は、さる貴族が侍女に産ませた落としだねで、北の方の死産の呪詛を受けながら生まれたため、その負の力ゆえに(陰陽師の泰明さんコメント)、六道というかまわりのすべての「気」が止まっている状態。 おかげで立ち会いでは死なないし、火事場に入っても死なない、不死身として有名。 さる貴族の館で助けた姫に恋した彼、姫が入内すると聞いて気もそぞろ、本当の父を脅してまで入内を止めようとするが、あるとき姫の館が火事になり、武士が姫を救う。姫のほうも武士にひとめぼれしていた。喜ぶ武士だが、姫の愛の言葉に、せきとめられていた過去の六道が流れ始め、まわりが歪み始める。そこへ父の刺客の放った矢が彼を貫く…….。後日譚として、姫は入内とりやめになり、尼になって彼の菩提を弔うことになった。
Posted by
ゲームソフトと連動している物語。 物忌みの日に「神子」に「八葉」が語ってくれる物語。 面白いです。
Posted by
●2005年頃読了 私の大っ好き!な作品の小説版☆ 「六道を閉ざされた男」「冬衣の狐」「朝顔塚」「朱雀門の犬」と、全部で4つのお話が楽しめます。私は「六道〜」と「朝顔塚」がお気に入りです。言わずもがな、友雅さんが多く出演してるからですが(汗)
Posted by
- 1