1,800円以上の注文で送料無料

完四郎広目手控 の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

頭も切れるし剣の腕も…

頭も切れるし剣の腕も立ち、家柄も良い出の完四郎なのに、武士は捨てたと言っています。傍から見たら贅沢に見えるかもしれません。でも、時は黒船がやってきた頃・・・確かに武士の時代は終わりと言う頃です。最後に母と妹に武士を捨てた訳を話します。と言っても、藤由と行動を共にしているうちに徐々...

頭も切れるし剣の腕も立ち、家柄も良い出の完四郎なのに、武士は捨てたと言っています。傍から見たら贅沢に見えるかもしれません。でも、時は黒船がやってきた頃・・・確かに武士の時代は終わりと言う頃です。最後に母と妹に武士を捨てた訳を話します。と言っても、藤由と行動を共にしているうちに徐々に思うようになったのかもしれません。浪人、完さんの推理力には恐れ入りました。推理小説+時代小説という感じです。

文庫OFF

オールマイティーな活…

オールマイティーな活躍をする、浪人完四郎が挑む、江戸情緒たっぷりの時代小説

文庫OFF

2021/10/12

高橋氏が得意とする実在の人物に活き活きと行動させる展開に加え、任意に選んだ2枚の浮世絵から物語を紡ぐという豊かな趣向の作品です。 江戸末期に知恵を使って報道の原点とも言える活動を行い、それを通して感じた使命感が後の新聞紙設立に繋がるなんて、粋な物語を考えたものだと感心します。 次...

高橋氏が得意とする実在の人物に活き活きと行動させる展開に加え、任意に選んだ2枚の浮世絵から物語を紡ぐという豊かな趣向の作品です。 江戸末期に知恵を使って報道の原点とも言える活動を行い、それを通して感じた使命感が後の新聞紙設立に繋がるなんて、粋な物語を考えたものだと感心します。 次作以降も楽しんで読めそうです。

Posted byブクログ

2021/09/11

このシリーズは、本の表紙が浮世絵で飾られ 江戸時代の元気で猥雑な空気を感じられます 短編小説で構成され、読みやすい本です。

Posted byブクログ

2020/06/16

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2016/05/post-3417.html

Posted byブクログ

2012/04/15

広目屋シリーズ第一弾。 旗本の生まれながら武士の時代に疑問を感じ、 瓦版売りの藤由と組んで江戸の噂や怪事を解決。 瓦版の文担当の仮名垣魯文とのコンビも絶妙。 1話分が短いので短編集としても読みやすいのが良い。

Posted byブクログ

2014/03/30

時代小説と連続物の面白さを堪能。武士の家に生まれながら広目屋家業に生きる道を見つけていく、という完四郎の設定が面白い。

Posted byブクログ

2010/09/25

旗本の次男坊で江戸の広告代理店「藤由」の居候、 香冶完四郎(こうやかんしろう)のシリーズ第1弾。 幕末の江戸を背景に、主要キャラクターとの顔合わせをしつつ 謎解きに挑む1冊。 でも、クライマックスは安政の大地震。 そう考えると謎解きが主体でもなく、すべては 「たった一枚の紙が世...

旗本の次男坊で江戸の広告代理店「藤由」の居候、 香冶完四郎(こうやかんしろう)のシリーズ第1弾。 幕末の江戸を背景に、主要キャラクターとの顔合わせをしつつ 謎解きに挑む1冊。 でも、クライマックスは安政の大地震。 そう考えると謎解きが主体でもなく、すべては 「たった一枚の紙が世の中を変える」 「ようやく自分が命を懸けるに足る仕事と巡り合った」 そう主人公に言わしめるための布石だったのかと。 結構楽しく読めました。 【収録作品】  第1話 梅試合  第2話 花見小僧  第3話 化物娘  第4話 雨乞い小町  第5話 花火絵師  第6話 悪玉放生  第7話 かぐや御殿  第8話 変生男子  第9話 怪談茶屋  第10話 首なし武者  第11話 目覚まし鯰  第12話 大江戸大変  <解説>池上冬樹

Posted byブクログ

2009/10/04

幕末の江戸、瓦版屋の居候が次々と起こる奇妙な事件を合理的に解決し、儲かったり儲からなかったり・・・ 妖怪や幽霊の仕業と思われる事件のからくりを明かす、という話が多い。 時代劇の探偵役は、居候の三男坊もしくは長屋住まいの浪人で実は偉い旗本の関係者。のんびりしてるけど実は強い。...

幕末の江戸、瓦版屋の居候が次々と起こる奇妙な事件を合理的に解決し、儲かったり儲からなかったり・・・ 妖怪や幽霊の仕業と思われる事件のからくりを明かす、という話が多い。 時代劇の探偵役は、居候の三男坊もしくは長屋住まいの浪人で実は偉い旗本の関係者。のんびりしてるけど実は強い。友人・手下には早とちり気味の気のいい町人(金なし)。彼女は芸者か小料理屋の女将。 お約束めいてはいるけど、大事な要素なんです。 時代劇だいすき。 この本の場合「広目屋」という瓦版売りの商売が出てくる。 最初は町の噂をより詳しく誇大ぎみに書いてみんなの興味をかきたてる、週刊誌のような商売をしていたのが、そのうち「皆が知りたがっている事実を伝える」という報道をするようになる。近代の新聞に近づいていくという過程になっていて、それもちと面白い。

Posted byブクログ