新版 宿題ひきうけ株式会社 の商品レビュー
始まりとか設定とか、面白い話が始まる感がある。古さのせいもあり、今の子どもたちには、読みづらいとは思う。
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これは名作。騙されたと思ってとにかく読んでみた方がいい。 勉強するのは何のために?宿題ってなに? 苦労して勉強して子は地味な仕事して、勉強しなかったあの子はプロ野球選手で年俸一千万?? これを出発点に、宿題引き受け会社設立。解散。 世の中は地獄か?いやそんなことない。いまは昔よりまともになった?いやそんなことはない。そして、最後は宿題、通信簿なくそう組合設立…。 せっかく苦労してついた仕事。だけど、時代の流れで首になる? 子どもや大人が日頃思い悩むようなことに、正面からぶつかっていく。それはそれ、で片付けないで、行動を起こしていく。 読んでいて、目を覚まされる思い。教育が目指すものはここにある。 民主主義のジレンマを、思い出した。これからの時代に必要な問題意識が詰まっている。こんな本が1966年に書かれたとは。7日間戦争と同じくらい光を浴びていいと思う一冊。
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思いのほか古い作品であった。 子ども向けの面白い本かと気軽に手に取ったが、 なんと半世紀を生き延びた児童文学の古典であった。なにしろ物価が今の10分の1くらいである。サラリーマンと社長の話なども出てくるが、当然世相が今と違うので、まあ、これはもう古典を楽しむというスタンスでないと...
思いのほか古い作品であった。 子ども向けの面白い本かと気軽に手に取ったが、 なんと半世紀を生き延びた児童文学の古典であった。なにしろ物価が今の10分の1くらいである。サラリーマンと社長の話なども出てくるが、当然世相が今と違うので、まあ、これはもう古典を楽しむというスタンスでないと厳しいかなぁ。 ファンタジーであれば古びないと思うが、大人になるために社会や自分たちの未来を考えておきましょう、みたいな話なので、もう時代のズレが致命的。 まあそれを踏まえてもタイトルにある宿題ひきうけ株式会社を子どもたちが立ち上げるストーリーは個性的で面白い…けれども、序盤でそのストーリーがあっさり転換し、その後雑多な話をガチャガチャ繋げたような展開でなんとも興ざめ。 タイトルに騙された。いろんなお話を書きたいならせめて連作短編にして欲しかった。 序盤が面白かっただけに残念。
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子供の本だけど私が読んだ。宿題を引き受けてお金儲けをしようという安易なアイデアから始まるこの本、進むにつれて子供達はどんどん成長していきます。
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古田足日さんが亡くなられたと知り、その著作を久しぶりに読みたくなった。未読だった「宿題ひきうけ株式会社」を図書館で借りて読む。(新版ではなく古田足日全集収録のものを読んだ) やはり古田足日の文体は読みやすい。そして、内容が、子ども向けなのに子ども向けの枠を超えている。60年代前半の子どもたちの世界が今とかなり異なることにも衝撃を受けた。子どもにかかわる大人にも読んでもらいたい。特に、作品発表後約50年を経過した今だからこそ刺激を受ける部分がかなりある。 子どもが会社を作る、というただそれだけでは終わらない。それを序章として、通知表における相対評価や労働組合の運動までからんでくる展開にはまいった。衝撃作である。
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昔からある本だし、差別的表現に気づいて、作者が出版から30年近く経って大幅に修正したという記事も読んでいたので、興味を持って読んだが・・・。 いかんせん、古い。挿絵を変えてどうなるものでもない。昭和40年代なら中卒で就職という子も多かった。高度経済成長期で、公害問題もあったし、戦...
昔からある本だし、差別的表現に気づいて、作者が出版から30年近く経って大幅に修正したという記事も読んでいたので、興味を持って読んだが・・・。 いかんせん、古い。挿絵を変えてどうなるものでもない。昭和40年代なら中卒で就職という子も多かった。高度経済成長期で、公害問題もあったし、戦後20年ほどしか経っておらず、まだ戦争の記憶も生々しい人たちが大勢いた。いじめにしても、ジャイアン的なボスが、暴力をふるうというものだった。その頃の児童書としては画期的なものだったと思う。 今ある常識をまず疑ってみよう、という問題提起が。 しかし、読んで感じるのは、あまりにいろいろ盛り込み過ぎて、散漫になってしまっていること、社会状況が変わりすぎて、今の子どもの生活から乖離しすきていること。いじめにしても、ジャイアン的なボスが、暴力をふるうというもので、今の集団による陰湿ないじめとは全くちがうし。 宿題引き受け株式会社のネタで一つの作品にすればよかったのに。 宇野浩二のテキストが適当でなかったと気づいた時点で、絶版にしてもよかったのでは。 古田足日が才能のある作家であることは「おしいれのぼうけん」「ロボットカミィ」などで証明されているのだから、却ってこの作品が足を引っ張っているように思える。
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小学校高学年の読書週間用として検討 時代設定が古いかも。ストライキとかオートメ化とかね。 宿題引受会社は最初の項だけで、あとは違う。。 でもタイトルがインパクトあるので、興味は引くかな。 個人的には懐かしい。
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なるほどなーー 宿題・勉強・働くことなどについて考えさせられる おもしろい でも、新版っていっても 60年代の本で、高校全入とかお金がないと高校に入れないとか(今もそうか・・) ちょっと時代が古くて読みにくさを感じてしまったけど 子どもは気にならないで読めるかな~どうかなー ...
なるほどなーー 宿題・勉強・働くことなどについて考えさせられる おもしろい でも、新版っていっても 60年代の本で、高校全入とかお金がないと高校に入れないとか(今もそうか・・) ちょっと時代が古くて読みにくさを感じてしまったけど 子どもは気にならないで読めるかな~どうかなー 当り前にやっている(やらされてる)宿題や勉強について 自分でちゃんと考えるきっかけになったら面白いなあ
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子どもにとって悩みのタネは宿題。小学生6人が本人にかわって宿題をする「宿題ひきうけ株式会社」を作って、みんなの悩みを解決しようとする。96年刊の新版を、挿絵も新しくしてリニューアル。
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旧版は1966年に出版! 電電公社とかに時代を感じるが、 内容は新鮮。 子供は私が感じるよりも もっと多くのことをこの本から感じるのではないか。 “大人”の慢心をバツンと切られ、 まっさらにしてくれる。
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