1,800円以上の注文で送料無料

孤独なハヤブサの物語 の商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

美しいイラストととも…

美しいイラストとともにおくるハヤブサの苦悩と生き方を問う本です。

文庫OFF

2024/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

孤独なハヤブサの物語 ハヤブサのカラは、ある日自分の食欲を満たすために行っている狩りが他の命を奪っていることに気づく。そして、狩りをやめようと心に決める。自分のテリトリーの中の他の動物も守ることもはじめる。 カラは自分の生きている意味やおおいなるものに関しての思索をはじめ、そして。。。 美しいイラストが挿入された、キリスト教の啓蒙書です。 宗教が嫌いで天の邪鬼な竹蔵は、著者がカトリックの司祭だったと知った後はすんなりと読めなくなってしまいました。 訳者あとがきで沢木さんが、「この物語は生き方を変えることの危機という主題の他に、死に方についての暗示をも含んでいる」といった内容を書かれています。私には「生き方を変えて神の教えに従うことはすばらしいことだ」というふうにしか読めません。しかし、良い死に方に関しての暗示を含んでいるという指摘には賛同します。 カラは”幸せだったか?不幸だったか?”と問われれば、間違いなく”幸せだった”と答えるでしょう。 宗教も、幸せに至る1つの手段と考えればまんざら悪いものではないですが、手段が目的になってしまわないように強い意志を自らが持つ必要があると考える竹蔵です。 竹蔵

Posted byブクログ

2022/07/31

絵本。童話。動物。 タイトル通りの物語。 鳥が主人公の作品としては、リチャード・バック『カモメのジョナサン』が思い出される。 比較すると、『孤独なハヤブサの物語』の方がシンプルで、温かみを感じる。 『カモメのジョナサン』は哲学的。 個人的には、主人公カラの、自分の考えたことを素直...

絵本。童話。動物。 タイトル通りの物語。 鳥が主人公の作品としては、リチャード・バック『カモメのジョナサン』が思い出される。 比較すると、『孤独なハヤブサの物語』の方がシンプルで、温かみを感じる。 『カモメのジョナサン』は哲学的。 個人的には、主人公カラの、自分の考えたことを素直に行動に移す姿勢に一番感動した。

Posted byブクログ

2012/03/19

ある日突然、生命への愛に目覚めたハヤブサの物語です。 これまで他者の命を奪ってきたことへの罪悪感から 新しい生き方、他者との接し方を模索するお話です。 繊細で綺麗な挿絵が時折あり、童話のようなストーリーなので 大人も子供も読めます。 この本に書かれているままを突き詰めて読むには...

ある日突然、生命への愛に目覚めたハヤブサの物語です。 これまで他者の命を奪ってきたことへの罪悪感から 新しい生き方、他者との接し方を模索するお話です。 繊細で綺麗な挿絵が時折あり、童話のようなストーリーなので 大人も子供も読めます。 この本に書かれているままを突き詰めて読むには物足りなさも残りますので、自分なりの踏み込んだ解釈まで含めれば、 他者との関わりと、自分の生き方を考えるうえで 大切なことを気付かせてくれる一冊だと思います。

Posted byブクログ

2016/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 大人のための絵本らしいので絵本に分類。西洋版よだかの星といったところだろうか。大変美しい話でじーんと来る。  しかしながら、もともと美しい鳥を、それを更にどこまでも高潔な存在に高めていくという描き方が宮沢賢治とは大きく異なる。ああ、ああ、西洋人らしいなぁと思った。内省的で判官びいきな日本人には、「実にみにくい鳥」だったよだかの方が心情的に合っているかもしれない。  挿絵及び装丁は大変綺麗なんですが、文章をぶち切って絵が割り込むのはちょっとどうかと思った。 原題:KARA, The Lonely Falcon

Posted byブクログ

2009/10/04

この本から何か読み取れることが、あるはずなのだけれど、まだつかめない。 わかるまで繰り返し読みたい。

Posted byブクログ