創造的論文の書き方 の商品レビュー
創造的論文とは、仮説の発想と仮説の論証のふたつの創造性が豊かにある論文をいう。それは、「意義があると思える」「たくみに迫る」「わかりやすく、説得的な文章」である。 読み手は「縦の流れ」でしか読めない(人はリネアーにしか読めない)。だから、全体の論理の流れをつくること、各パーツの...
創造的論文とは、仮説の発想と仮説の論証のふたつの創造性が豊かにある論文をいう。それは、「意義があると思える」「たくみに迫る」「わかりやすく、説得的な文章」である。 読み手は「縦の流れ」でしか読めない(人はリネアーにしか読めない)。だから、全体の論理の流れをつくること、各パーツの相互関係と全体の構成・構造をつくることが肝要。 「虫の目、鳥の目をもつこと」。文章は虫の目で、構成は鳥の目で、それを交互におこなう訓練をする。 書くことは考えること。つながりの論理、整理のための思考を刺激するから。 文章が論理をドライブしてくれるような文章を書いていると思える人の本を読むこと。手本となるのは、たとえば、福田恒存、山崎正和、司馬遼太郎。論理展開、リネアーな流れ、クリアな言葉。 概念の厳密な定義は、自分にとって大切 − 自分の頭のクリアにするために。 論文の「入り口は狭く、奥行きは深く」「思考実験はスピーディーに多く」そして「不動点を意識する」こと。 よいテーマとは、「不思議なことを探る」、「一言で簡潔に言える(凝縮した表現)」こと。 仮説と証拠を育てよう。仮説が意味深いか。面白いか。証拠が説得的か。 描写の順序と流れの3原則ー?幹を中心に ?読みやすい流れ ?論理の流れに忠実に。 本質とは何かをつねに考えるスタンスをもつこと。書くこととは、考えることであり、さらに志と心構えをもって生きることである。 論文執筆にとどまらない、考える姿勢、生きる心構えを説く。座右の書。
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自分の研究テーマが見つからない、修士論文に何を書けばよいのかわからないと途方にくれている時に読めといわれた本。思い当たることがすごくたくさんある。これから研究していく人で迷いがある人はぜひ一読の価値あり(と思います)。
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