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時代が変わった の商品レビュー

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2020/06/21
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フォトリーディング&高速リーディング。途中ゆっくり熟読。 2001年12月初版発行の本で、「時代が変わった」というタイトルは新しい世紀を意識してのこと。20年前ではあるが、テクノロジー面はさておき、これからの時代をどう生きるのかということについては学べると思った。 内容は過去数世紀にわたる歴史の変遷を振り返るというもの。教科書的な内容だが、堺屋氏独特の視点で読者をひきつける。それゆえにいま読んでもとても面白く、大変ためになると思わされた。 ただ一点、家康の旗印の「厭離穢土/欣求浄土」の解釈が違うと思った。本来は浄土思想で、「この世を忌み嫌い/ただひたすら極楽浄土を求める」という意味であると聞く。私の解釈の方が間違えであると言う事はまずないと思うが、あの知の巨人の様な堺屋太一氏が妙な解釈で説明していた。いわく、家康は「この世がただ平和に浄化されることを求め、戦国を終わらせたい思いだった」という様な解釈を述べておられた。 イケイケどんどんの秀吉政権が終わり、民衆も指導者も平和と安定を求めた、という解釈であった。 浄土教関係者でなくとも、ちょっとこれは失笑するような間違いなので、逆に私の方が間違いなのかと思わされてもいる。しかしこれに関してはそんなことはないと思う。 総括としては、これからは過去の成功からは学べない、という事を述べておられた。(過去については学んでも、20世紀の物質的成功は、これからは繰り返せないと言う事。) いずれにせよ、大変興味深い本で、情報量が多く濃く深い本であった。このジャンル自己評価最高の星四つとする。

Posted byブクログ