読者は踊る の商品レビュー
自分も踊らされている読者の一人だということを痛感した。 何冊もある類書を批判的に見ることができるようになるには、 読書量を増やし、本に書いてあることに対して「本当にそうなのか?」 と疑問を投げかけながら読むことが踊らされない一歩になると思う。
Posted by
「趣味は読書」はベストセラーを斬った本だったが、この本はジャンルを問わず、より多くの本が斬られている。 ただそれだけに自分にとっては興味のないジャンルの本の書評も多かったし、結局ほぼ全ての本が斬られるので、読んでいてだんだん胃が痛くなる。一気に読むものではないね。少しくらい著者が...
「趣味は読書」はベストセラーを斬った本だったが、この本はジャンルを問わず、より多くの本が斬られている。 ただそれだけに自分にとっては興味のないジャンルの本の書評も多かったし、結局ほぼ全ての本が斬られるので、読んでいてだんだん胃が痛くなる。一気に読むものではないね。少しくらい著者が絶賛する本なんかも混ぜたらいいのにとも思う。
Posted by
相変わらずスカッとする斎藤女史の分析。 特に芥川賞に関する考察には参りました。 なんとなーく、芥川賞に感じていた「違和感」を見事に言葉で表してあり爽快至極。柳美里に対する考察も、私は思わず膝を打ちましたよ。 ただ、後半に近づくにつれて爽快感は薄れ、「そうかな?」「え、そんな浅...
相変わらずスカッとする斎藤女史の分析。 特に芥川賞に関する考察には参りました。 なんとなーく、芥川賞に感じていた「違和感」を見事に言葉で表してあり爽快至極。柳美里に対する考察も、私は思わず膝を打ちましたよ。 ただ、後半に近づくにつれて爽快感は薄れ、「そうかな?」「え、そんな浅い内容でしめちゃうの?」というものも出てきて残念。中でもアダルトチルドレンに関する考察は、独り言に近い物を感じました。 解説を米原万里さんが書いていて、それも楽しみにしていましたが何だかゴマスリに終始した感じの内容で、私にはつまらないものでした。期待しすぎたようです。 しかし、本書は寡作な斎藤女史の著書を読める貴重なものですので、書店で遭遇する事ができたのはラッキーでした。パーフェクトな読み物なんてありませんからね。膝を打ちたくなるほどの爽快な考察を読めただけでも充分です。
Posted by
どこかの田舎大学の文学サークル並みのおしゃべり。ちょっとイジワルクテ、ちょっとキガキイテイテ、くらいのもの。でも、こういう御仁のおかげでベストセラーを読まなくていいわけだ。
Posted by
活字になると多くの主張が正論のように見えてしまう事がよくある。 書物に書いてあるものを妄信してしまうのでは多読は毒であろう。 斉藤さんの書評を読んでいると小気味良く著者が言うところの矛盾を指摘してゆく。 目からうろこが落ちたようにその本と著者の見方が変わる。 私のような妄信癖のあ...
活字になると多くの主張が正論のように見えてしまう事がよくある。 書物に書いてあるものを妄信してしまうのでは多読は毒であろう。 斉藤さんの書評を読んでいると小気味良く著者が言うところの矛盾を指摘してゆく。 目からうろこが落ちたようにその本と著者の見方が変わる。 私のような妄信癖のあるものにとっては大変貴重な本である。 が、世間に出回っている書物の多くが読むのも馬鹿らしいうわべだけの本に見えてしまうのが難です。 どなたか斉藤さんの書評を論破してくれないだろうか。
Posted by
全く購買意欲を煽る気のない書評(?)集、あるいは本から眺めた時評集。 随所で“毒舌、毒舌”と評される本みたいですが、そーかなー?文章が直球で修辞に凝らぬ、誠意ある人の文章ってこんな感じじゃないです? 毒づいて笑いを誘う気は薄いんじゃないかなぁ。 連載記事を書籍化するにあたり足し...
全く購買意欲を煽る気のない書評(?)集、あるいは本から眺めた時評集。 随所で“毒舌、毒舌”と評される本みたいですが、そーかなー?文章が直球で修辞に凝らぬ、誠意ある人の文章ってこんな感じじゃないです? 毒づいて笑いを誘う気は薄いんじゃないかなぁ。 連載記事を書籍化するにあたり足したと思われる章見出しも「カラオケ化する文学」「おんな子どもの昨日今日」「知ったかぶりたい私たち」など、内容集約に専心し、ハッタリで煽るワケでなし。 不得手とお察しする数学や物理はおっかなびっくりで書き進めるのも、なんだかカワイイです。
Posted by
ちょっと辛口で後味スッキリの本の読み方解説書 2008/09/22 書評家・斉藤美奈子が紹介する話題の本の読み方、読まれ方。 もとは1998年に発行された本なので、話題の本とは言ってもやや中身は古い。科学書の紹介で「マルチメディア」という言葉でIT技術に関する話題を取り上げた部分...
ちょっと辛口で後味スッキリの本の読み方解説書 2008/09/22 書評家・斉藤美奈子が紹介する話題の本の読み方、読まれ方。 もとは1998年に発行された本なので、話題の本とは言ってもやや中身は古い。科学書の紹介で「マルチメディア」という言葉でIT技術に関する話題を取り上げた部分があります。この言葉は聞かないなと思っていたら、文庫版の2001年の追記でもそう書いてありました。IT技術という言葉も死語になるのではないかという記述もありますが、さすがにこの言葉は代わりの言葉が無いため廃れていないようです。 話題の本を、いくつかのカテゴリーに分けて、辛口の書評とともに読み方を紹介しています。一度読み方が判れば、あとは最近の本に応用するだけです。 斉藤流の見方で読むと、本とのつきあい方も変わりそうです。
Posted by
O先生から、面白いよと言われてた斉藤美奈子。本当は、文壇アイドル論か、文章読本さん江が読みたかったんだけど、それはまだ文庫オチしてないらしい。 で、面白かった。すぱすぱっときっていくのが、嫌味でなく、自身が揺るぎがなくて、適当に砕けてて、評論とは思えない面白さだった。 某ツ...
O先生から、面白いよと言われてた斉藤美奈子。本当は、文壇アイドル論か、文章読本さん江が読みたかったんだけど、それはまだ文庫オチしてないらしい。 で、面白かった。すぱすぱっときっていくのが、嫌味でなく、自身が揺るぎがなくて、適当に砕けてて、評論とは思えない面白さだった。 某ツジと、某ヤナギについての意見には深く賛同。
Posted by
文庫で、しかも古本屋で購入した本なので、 ネタ的にはかなり古いのだが、 斎藤節がさえわたり、 今読んでもなかなか楽しめる1冊。
Posted by
完全に斉藤ワールド。 これを読んで不愉快に思う人もいるだろうなぁとおもう。 でもこの本を読めばどういう風に本を読んでいけばいいかが自然にわかるので、 下手なハウツー本を読むよりよっぽど役に立つ。 系統立てて本を読め。 なんていわれるよりも、こういう風に読んだら楽しいん...
完全に斉藤ワールド。 これを読んで不愉快に思う人もいるだろうなぁとおもう。 でもこの本を読めばどういう風に本を読んでいけばいいかが自然にわかるので、 下手なハウツー本を読むよりよっぽど役に立つ。 系統立てて本を読め。 なんていわれるよりも、こういう風に読んだら楽しいんだ。と思える。 読むのが面倒だけど気になる本を変わりに読んでくれているから、手っ取り早いというのもある。 結局本なんて読みたいものを読めばいいんだし、 好きな感想をもって楽しく読めればそれでいい。 私はこういう切り口すき。 さばさばしていて。 こういう類の書評は読んでいても本の半分を超えたあたりで飽きちゃうけれど、 テンポのよさと押し付けがましくないところで どんどん行ける。 べた褒めの書評も、攻撃的な書評も読んでいて疲れる。 でもこれは辛口な友達と好き勝手言い合う感じ。 すべての意見が同じにならなくても 楽しくお話できる。
Posted by