病気はなぜ、あるのか の商品レビュー
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進化生物学の見方で「病気」について考えた本。1995年発行なので、少々記載が古い部分が散見されます。乱暴に要約すれば、「病気にもそれが生き残ってきただけの進化論的なロジックがつけられる」っていうハナシ。 大学院で「進化生物学からみた発癌」をネタにした自分の目からは、「研究室で茶飲み話として語った話」の延長に見えるんですけど(既知の話も多かった)、ぼけっと読む分にはまあまあ面白いかと思います。でもどうなんだろ。専門バイアスがかかってるかも。いや、かかってるな。
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病気の神秘 自然淘汰による進化 感染症の徴候と症状 終わりなき軍拡競争 ケガ 毒素―新、旧、いたるところ 遺伝子と病気 進化史の遺産 文明化がもたらした病気 アレルギー 癌 性と繁殖 精神障害は病気か? 医学の進化
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ダーウィン医学ってのは名前からして胡散臭いんだが、新しい分野なのか、ただの妄想なのか、全体的にただよう後出しジャンケン感はすごい。 単純に鵜呑みにするのは危険な気がする。
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人体の構造・機能は進化の結果つくられてきたわけで、進化は結局その場その場でたまたま適応的だったものが選ばれるにすぎないので、環境が変わるとむしろ病気を引き起こしてしまうかもしれないねという話。 多くの事例が示されています。
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進化医学の一般向け概説書。訳文に若干硬さは見られるが、この手のものとしては読みやすい。私のような門外漢にとっても興味深く読め進めた。ヒトや動物の行動・心理を進化という切り口から研究なさっている長谷川眞理子・寿一夫妻はほかにもわかりやすくて面白い著書や訳書を一般向けに数多く手がけて...
進化医学の一般向け概説書。訳文に若干硬さは見られるが、この手のものとしては読みやすい。私のような門外漢にとっても興味深く読め進めた。ヒトや動物の行動・心理を進化という切り口から研究なさっている長谷川眞理子・寿一夫妻はほかにもわかりやすくて面白い著書や訳書を一般向けに数多く手がけており、科学にまつわる専門家と一般市民との間のコミュニケーションが乏しいといわれる日本にあっては貴重な存在である。
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