ブラックベリー・ワイン の商品レビュー
『ショコラ』と同じ村が舞台になっているが、こちらの方が現実的だった。にもかかわらず読み始めたら止まらなくなってしまった。 ジョゼフィーヌやクレルモン夫妻、ルーやナルシスなど懐かしい面々に再会できた。
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軽く読むと、大人のファンタジーだけど 掘り下げて読めば深い問題が見えてくるのはショコラとおんなじ。 田舎の生き残る道って難しいんだろうな… それにしてもジョアン・ハリスの作品は海外文学らしい読み辛さがないのに外国の匂いがして好きだなぁ。 訳のうまさもあるのだろうが。。
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おとぎ話風な世界観が印象的な「ショコラ」という映画、結構好きな映画です。 図書館で「ショコラ」の原作者、ジョアン・ハリスが書いた本を見つけたので借りてみました。 主人公はイギリス人の作家、ジェイ・マッキントッシュ。 大ヒットした一冊の本があるものの、それももはや過去の話。...
おとぎ話風な世界観が印象的な「ショコラ」という映画、結構好きな映画です。 図書館で「ショコラ」の原作者、ジョアン・ハリスが書いた本を見つけたので借りてみました。 主人公はイギリス人の作家、ジェイ・マッキントッシュ。 大ヒットした一冊の本があるものの、それももはや過去の話。 今は別名で書くインチキっぽいSF小説でなんとか食いつないでいる状態。 ジェイの心は少年時代の、元炭鉱労働者のジョーと過ごした日々の中をいまだにさまよい続けている。 ある日偶然、フランスの田舎の不動産物件のチラシを目にしたジェイは、いてもたってもいられず、フランスへ旅立つ。 ジョーが作ったワインの瓶をカバンにつめて。 ジェイの少年時代と、現在の場面とが交互に語られ、 イギリスの炭鉱の町と、フランスの田舎の村の風景が叙情的に描かれます。 物語のエンジンがかかり始めるまで、ややもたつく印象はあるものの、フランスの村での生活が始まって、ミステリアスな隣人の女性マリーズが登場してからは完全に物語の世界にひきこまれてしまいます。 閉鎖的な農村とそこで暮らす人々のキャラクターや、ジプシー、おまじないのような不思議な風習などは、「ショコラ」と重なるものがありますね。 イギリスの炭鉱の町のはきだめのような場所、とか、フランスの農村の家のたたずまい、とか、日本人としてはやはり漠然としたイメージしか描けません。 海外旅行の良さのひとつは、「ああ、こんなところだったんだ」と、本や映画の中の世界を実感をもって感じることができることでもあります。 海外旅行、そろそろ行きたいなあ、と思わせてくれる一冊。
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「ショコラ」の続編。というか、物語としては別につながっていないのだが、同じ村を舞台にしているので、登場人物が数名再登場。「ショコラ」を薦めてくれた友人はこちらの「ブラックベリー・ワイン」の方が良い!と言っていたが。私としては「ショコラ」の方が好きかも。「ショコラ」の時も若干感じた...
「ショコラ」の続編。というか、物語としては別につながっていないのだが、同じ村を舞台にしているので、登場人物が数名再登場。「ショコラ」を薦めてくれた友人はこちらの「ブラックベリー・ワイン」の方が良い!と言っていたが。私としては「ショコラ」の方が好きかも。「ショコラ」の時も若干感じたが、数ページずつ交互に語り手が変わったり、今回で言えば、現在と過去が交互に語られたり…というのは、あまりに続くと鬱陶しいかんじがする。気分が分断されるというか。ということで、はじめの方はそれが気になってあまり感情移入できなかった。が、それなりに良い話ではあるのでなんとなく良い余韻は残る。(歯切れの悪い言い方だなぁ…^^;) (2003 Dec)
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執筆に行き詰まった作家ジェイは、ロンドンを離れ、少年時代に出会った老人が作ったワインの不思議な力に導かれフランスへ移り住む。ワインがもたらす人生の奇蹟と喜びを歌い上げる大人のためのファンタジー。
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