「出会い系」時代の恋愛社会学 の商品レビュー
ネットで今一生のセックス依存症に対する 考察記事を読み そこにこの本が紹介してあり 興味があったので読んでみた 図書館になく アマゾンで中古を購入 『シェイム』をはじめ 映画で性依存ものを3本見て そのつながり 書評とか口コミとか 評判はイマイチみたいだが 僕は実体験に根ざ...
ネットで今一生のセックス依存症に対する 考察記事を読み そこにこの本が紹介してあり 興味があったので読んでみた 図書館になく アマゾンで中古を購入 『シェイム』をはじめ 映画で性依存ものを3本見て そのつながり 書評とか口コミとか 評判はイマイチみたいだが 僕は実体験に根ざした 偽りのない感想と観察、 洞察で興味深かった 少し熱が入り過ぎて 自意識と自信過剰な印象は あるかもしれないが 率直で本音で書かれていて 参考になることも多い 依存症に対する指摘は 当事者には引っかかるものが 多いと思う (依存者は)何かの拍子に 失望することが多い。 その際に自分が混乱しないように 自分の中にある相手の評価を下げる ことで防衛する 「失望することが多い」 「自分が混乱しないように」 「相手の評価を下げることで 防衛する」 この『防衛する』なんて ホントナマの声だと思う P67病気を自認することで 「ストレス解消はこれしかない」 などという思い込みからは 少なくとも解放されるはずだ P67依存症とは目的やその実現が ハッキリしないのに 過剰な期待や幻想を寄せ続け それが裏切られる度に虚しさを 痛感し 「こんな自分は嫌だ」と思っているのに いつまでも止められないでいる心の病気 P67「苦しい」と感じている (あるいは「苦しい」のか「楽しい」のか さえどうでもよくなっている) ------------------------- P148のインディーズ風俗の箇所は 特筆すべきものだと思う。以下抜粋 今日ではインターネットの利用が一般化し、 匿名性の高いコミュニケーションを前提に、 不透明な性的関係が量産されている。 わかっているのは、利害が一致する手応えそのものが、 (それがかりそめであっても)楽しい〈性〉を約束し、 恋人の男からは得られないかもしれない「愛」の 確かさを感じさせるものだろうということだ。 〈性〉のありようは、時代状況や社会の仕組みの 変化などでいくらでも根本的に変質するものだ。 だから、「愛のあるセックス」を考える時、 恋人どうしの「二人の世界」だけを見ていても、 実はどうにもつかみどころがないものなのだ。 倫理では割り切れない現実は、山ほどある。
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