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血塗られた神話 の商品レビュー

3.2

18件のお客様レビュー

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2011/02/14

結末が飛躍しすぎです。びっくりというわけでもなく、腑に落ちない感じでした。 理想的な彼女的設定は筆者のおはこなのかしら?

Posted byブクログ

2009/10/04

 長編。  街金を経営する野田は昔、一人の男を死に追いやるほど過激な取り立てをしていたが、今は別れた女性の影響で落ち着いた姿勢で仕事をこなしていた。ある日、電話取次会社の経営者に融資したところ、その経営者が殺害されてその身体の一部が野田のもとに送られてくる。 野田は独自に事件を追...

 長編。  街金を経営する野田は昔、一人の男を死に追いやるほど過激な取り立てをしていたが、今は別れた女性の影響で落ち着いた姿勢で仕事をこなしていた。ある日、電話取次会社の経営者に融資したところ、その経営者が殺害されてその身体の一部が野田のもとに送られてくる。 野田は独自に事件を追いかけるが、その後も野田の周囲で殺人が続く。果たして野田は犯人をとらえケリをつけることができるのか…といった話。  情けのカケラもない非情な世界を舞台に残虐性も打ち出して話が進むなか、宗教的精神性や純粋系メロドラマを思わせるような精神愛が挟み込まれてるように思うのですが、宗教的精神性はまだしも、純粋さを持った精神愛のほうは、今ひとつ話の流れの中でしっくりおさまっていないように感じられました。そのためストーリー的には確かに融合した形でラストが描かれているのですが、それが真に迫ってこなかったのが残念でした。あまりにもピュアすぎて実感が伴わなかったのかも。  勝手な思い込みですが、この作者の持ち味として人間の一つの本性である正しくて優しくて純粋な姿よりも、対極のもう一つの本性である弱くて情けなくて卑屈な姿のほうに重心を置いた作品のほうがより楽しめそうな気がします。  結論。  無間地獄を読んだあとなのですごく物足りなさを感じた。  でも新堂初心者にはおすすめです。

Posted byブクログ

2011/07/17

新堂冬樹さんのデビュー作だそうです。消費者金融会社の社長である主人公が残酷な復讐を企てられ、裏社会を舞台にその犯人を追うというもの。堅気の人間には縁の無い、というか絶対に縁を持ちたくない世界と狂気に満ちた登場人物たち、けれど最後は純愛小説とも言える結末。個人的には「セカチュー」よ...

新堂冬樹さんのデビュー作だそうです。消費者金融会社の社長である主人公が残酷な復讐を企てられ、裏社会を舞台にその犯人を追うというもの。堅気の人間には縁の無い、というか絶対に縁を持ちたくない世界と狂気に満ちた登場人物たち、けれど最後は純愛小説とも言える結末。個人的には「セカチュー」よりこっちの方が好き。

Posted byブクログ

2009/10/04

毛並みが違ってびっくりな作品。 メフィスト賞って何でもありなんだな〜・・・(笑) 他の作品はかなり表現が生々しいらしいので手は出しませんが、 これは面白かった。結構好き。

Posted byブクログ

2009/10/04

デビュー作という事で、話の構成がやや強引かもと思ったり。プロットは現代的で決して架空の世界の話だとは言い切れないが。結局、ドンパチな方に収束するのね。救いの無い結末も良いけど、もっとエグくても良かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

"「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!? 「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならではの...

"「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!? 「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならではの、超リアルな問題作。" 作者のデビュー作。話の構造に物足りなさがありますが、街金融のリアルな描写が活きている作品です。

Posted byブクログ

2009/10/04

闇金社長の野田(33歳)。両親が従業員に保証人にされ闇金に追いつめられ自殺。キックボクシングで鍛えた体でヤクザと喧嘩。スカウトされて闇金ノウハウ獲得。5年前,追い込んだ客,高場が自殺。従業員やめていき、恋人の京子とも別れる。自分の客、内本が殺される。死体の写真が送られ自分への恨み...

闇金社長の野田(33歳)。両親が従業員に保証人にされ闇金に追いつめられ自殺。キックボクシングで鍛えた体でヤクザと喧嘩。スカウトされて闇金ノウハウ獲得。5年前,追い込んだ客,高場が自殺。従業員やめていき、恋人の京子とも別れる。自分の客、内本が殺される。死体の写真が送られ自分への恨みとわかる。犯人捜しで、部屋で会う約束をした社員の高本が惨殺されているのを発見。内本の会社は昔のヤクザの依頼でヘロイン販売をしていた。数十万で人を殺す中国ヤクザを叩いておかねばならない。イラン人の襲撃で初めて恐怖を感じる。変体中国人殺し屋の隠れ家にヤクザと飛び込み。右腕切られるも、射殺。高本からの手紙で木田が主犯と知る。高場の妻の弟はフランス傭兵部隊の殺人プロとなり野田の会社で駄目社員を演じていた。アキレス腱を切られるが探偵の荒木が木田を射殺。京子は木田にヘロインずけにされていたが場所は聞けず。行きつけのスナックのマスターが、高場の兄。木田に頼まれ京子をヘロイン中毒にした、廃人同然で再会。高場が何回犯しても野田の名前を呼び続ける京子に嫉妬。高場に銃で撃たれる寸前、京子が庇い倒れる。最後に野田を思い出す。高場は自首。野田の殺人は不問。木田射殺した荒木は警察へ。

Posted byブクログ

2009/10/04

ハードボイルド!と思いつつ。ミステリー的仕掛けが、面白かったです。 デビュー作ということで。進化を見せてるであろう、他の作品も是非読んでみたいと思いました。楽しみです。

Posted byブクログ