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ジョン万次郎とその時代 の商品レビュー

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2015/05/24
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ジョン万次郎という1827年生まれの土佐、四国の青年が14歳の時に漁船で漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船に救助され10数年の歳月をアメリカで教育を受け生き抜き、そしてアメリカの文化や人々、歴史などを学んで日本に帰ってくる。 まさにペリーが日本に開国を求めてやって来た時期と重なる。 ジョン万次郎が日本の歴史の中でその重要な役割をして日本を開国に導いた人だった事はあまり歴史には残されていないが、通訳として翻訳者としてペリーの来航で活躍し咸臨丸に乗り込み日本人をその航海技術でアメリカまで往復させた人である事は間違いない。 日本人として民間交流をした最初の人物である。 もしジョン万次郎がいなければ日本の開国が今の歴史のような開国にもならなかったろうし、福沢諭吉や勝海舟など、はたして日本に今のような国作りになっていたかもわからなかったと思われる。 アメリカの歴史の中では日本以上に万次郎はたたえられ歴史に残されている。 こういう民間人の国際交流というものが日本の開国をまともなものにした事を考えると、今の時代でもこういう交流を日本と外国の一派の人たちが続ける事が世界との友情や国と国の信頼にも繋がるのではないかと改めて思う。 敵視してばかりとかではなく、相手をおたがいに信じ合う国際交流こそ今の日本に大切な事になっていると、ジョン万次郎の日本に与えた個人の繋がりによる文明開化の日本を思うと彼の功績をたたえずにはいられない。

Posted byブクログ