ホントに患者さん中心にしたら病院はこうなった の商品レビュー

瀬戸山元一(著者)

2011/08/10

市立舞鶴病院の立て直し、島根県立中央病院での島根式病院構築・世界初電子カルテ運用、高知医療センターの立ち上げなどを行った剛腕医師。
経営・管理学には明るく、非常に的を得たマネジメント哲学を展開する。とても尊敬に値する。

しかし、残念なことに、高知医療センター立ち上げ時にPFIでコラボした企業からの贈賄のため逮捕された。

2011/08/07

収賄による逮捕やPFI方式の無惨な現状を前にすると、赤ひげ先生礼賛の医師一人型医療を脱却し、患者中心の病院を作ろうという本書の理想は空疎に響いてしまう。が、氏なりのビジョンは確かに見られるし、組織の在り方（縦割りなのはしようがないとして、局長、課長などのポジションを作り、セクションが違っていても局長は課長より上などを徹底させる）あたりはさすが。・3P(Philosophy, Practice, Passion)

2009/10/04

世界初の病院統合情報システム(電子カルテ・システム)を備えた島根県立中央病院を立ち上げた経験を踏まえ、「患者さん中心」の医療を行うための病院経営、管理運営のあり方を提案する。
患者さんの心に響く医療とは…満足と感動をもたらす病院とは…21世紀モデルへの挑戦。
「老い」とは新しい価値観との出会いである。
現在、高知医療センターの整備指揮をとっている、瀬戸山元一先生の心が分かる！
医療関係者には、医師、コメディカルに関わらず、是非、一度読んでいただきたい。