有島武郎全集(第4巻) の商品レビュー
有島武郎全集〈第4巻〉創作 (1979年) (和書)2009年02月10日 21:57 有島 武郎 筑摩書房 1979年11月 有島武郎「或る女」が収められている。葉子の思慮と行動が現実の社会構造と擦れ合い、その軋轢が階級闘争とも言えるものの批判にまで高められていてとても秀逸...
有島武郎全集〈第4巻〉創作 (1979年) (和書)2009年02月10日 21:57 有島 武郎 筑摩書房 1979年11月 有島武郎「或る女」が収められている。葉子の思慮と行動が現実の社会構造と擦れ合い、その軋轢が階級闘争とも言えるものの批判にまで高められていてとても秀逸な読み物でした。 人間の批判と宗教の批判が一人の或る女から展開されていてそう言う意味でも名作なのだろうと思いました。 葉子が追いつめられて行くことは教訓としてあるよりも思想を批判することとしてそれが文学として成立する為にそれを批判することを可能にする為にあるのだろうと思います。それによって救済もあるのだろうと思いますがそれは今後の私の課題だろう思います。
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