発熱(下) の商品レビュー

辻原登(著者)

2016/02/13

一流のトレーダーになるまでに金銭面で援助していた亡き母の親友「綾」。龍はそんな彼女を追いながら彼女は年齢差で拒み逃げる。彼の幼なじみである「風子」もまた彼を追い続けるのだが･･･的な女の愛情物語もあり、そして協力者の「呉」の死、風子のパトロンが御前様「伯井」の部下「穴吹」であったりと何かしら男と女が取り巻く。そしてまた「綾」もその昔「呉」のパトロンである「蘭村」と「伯井」が取り合った女･･･。そんな感じを日本経済を巻き込んでやりあう爽快な内容。少し金額が現実離れしているが投資に興味があるならおもしろいはず。

2013/08/17

(2001.04.24読了)(新聞連載)
（「BOOK」データベースより）amazon
これは「恋の極致」なのか?篠原綾56歳、天知龍36歳。女は愛しながらこばみ、男はどこまでも追い続ける。至上の愛を得ること、既成権力集団の巣窟である巨大銀行をつぶすこと―二つの大それた野心を抱く天才ファンド・マネジャーの前に立ちはだかる壁!芥川賞・谷崎賞の実力派作家がはなつエンターテインメントの快作。新たな「色ごのみの文学」の誕生。