友よ、戦いの果てに の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な作品だけれども、この作品 割と以来の遂行に関してはあいまいなところがあるので。 なので最後に関してはなんか展開がとんだ感じはあるかな。 あ、この方の宿命として 決して関連人物はいい運命はたどりません。 あの展開になったのはまあ規定通りと思ってしまった自分。 なんか自分に卑しさを… ただし、唯一の救いは 登場人物が愛していた存在が きちんと未来を繋げたことかな…
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「さらば甘き口づけ」の続編ならば読まないわけにはいかない。酒びたりの私立探偵CWシュグルーのもとに持ち込まれた、生き別れになった母を捜してほしいという暴走族のボスからの依頼。僅かな手がかりを辿っていくと、悲しい真実が待ち受けていた。正直、失敗作か。訳者の小鷹信光は、あとがきでこの...
「さらば甘き口づけ」の続編ならば読まないわけにはいかない。酒びたりの私立探偵CWシュグルーのもとに持ち込まれた、生き別れになった母を捜してほしいという暴走族のボスからの依頼。僅かな手がかりを辿っていくと、悲しい真実が待ち受けていた。正直、失敗作か。訳者の小鷹信光は、あとがきでこの小説の悪評を筋違いと断じこの小説の魅力を語るが、むしろ痛い。
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唖然とするほどの駄作である。 クラムリーの「不幸」とは、初期作品で過分な評価を受け、一気に神格化されてしまったことにある。ハードボイルド小説としては異端のはずのクラムリーが正統派として売り出されるほどに、出版界はチャンドラーの後継者探しに躍起となり乱立させていた。本作の冒頭で、...
唖然とするほどの駄作である。 クラムリーの「不幸」とは、初期作品で過分な評価を受け、一気に神格化されてしまったことにある。ハードボイルド小説としては異端のはずのクラムリーが正統派として売り出されるほどに、出版界はチャンドラーの後継者探しに躍起となり乱立させていた。本作の冒頭で、クラムリーはチャンドラーの「高い窓」から引用しており、当人も後継者を自認していたのかもしれないが、本作には既にハードボイルドの残滓も、小説としての面白さも全く無い。 プロットは早々に破綻し、終盤まで同じ様なシーンが延々と繰り返され、いったい何がどうなっているのか把握することさえ困難だ。そもそも構成自体が滅茶苦茶で、クラムリーの作家としての才能は完全に涸渇していたのだろう。ぶつ切りで脈略のない支離滅裂な文章には巧みな比喩も〝詩情〟もなく、何を指すのか皆目不明の「クラムリー節が楽しめればいい」などとお茶を濁す評論家のご高説がこれほど空々しく感じる作品も珍しい。こんなどうしようもない屑小説を発表する作家をいつまでも有難がるから、ハードボイルド小説は廃れていくのである。 鬱屈した自己憐憫にまみれた男に、どれほどの誇り高い精神があるというのか。 ベトナム戦争で辛酸を舐め精神を病んだドラッグ漬けの私立探偵と、大同小異の仲間たちが繰り広げる無為なる暴力の世界。過剰な感傷に浸り、過去の戦場での地獄を懐かしむかのように「戦友」として集い、次なる獲物を追い求める者どもの狂瀾。そこには自慰的で自堕落な正義と、社会生活とは乖離した「おれたちだけの世界」が息も絶え絶えにあるだけで、物語としての拡がりなど一切無い。似たり寄ったりの狂った戦友、主人公と瞬時に〝交わる〟数多の女、精彩の無い人物らが入り乱れて判別すら難しく、ページを捲るごとに麻薬に溺れ、武器を吟味し、殺戮し、馬鹿笑いする。 正直、これを書いた当時のクラムリーは「正気」だったのか疑いたくなる。だが、驚くべきことに、本作がこの国でも翻訳出版された時、「待望のシリーズ」として、評論家や作家らが絶賛しているのである。 原題とは全く関係のない北方謙三もどきの邦題を付けるセンスにも辟易する。「戦いの果てに」何が待っているかといえば、無駄に費やした読書の時間への後悔だけなのだから呆れてしまう。作中に於いて、主人公の探偵がスティーヴン・グリーンリーフの愛読者であることを示す箇所があるのだが、これぞパロディーであろう。クラムリーは、以降も何冊か発表しているが、この作品を超える駄作を生み出したとすれば「本物」である。
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時々アメリカの小説は、文化的な背景が違うのか、何を言ってるのかさっぱり分からんみたいな事があるけど、この小説はまさにそうなのかな、と。まぁ人によるだろうけども。勢いはあった。
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