ホタル帰る の商品レビュー
知覧での特攻隊と冨屋食堂のエピソードは映画化などもされ有名だが、本書によって始めて、特攻隊のその様子や戦後にまつわるエピソードを知った。 トミさんと特攻隊員との関係性や戦後の様子は単に美談で纏まるような話ではなく、改めて人間と人間が結びつく関係性の素晴らしさがよくわかる。 本...
知覧での特攻隊と冨屋食堂のエピソードは映画化などもされ有名だが、本書によって始めて、特攻隊のその様子や戦後にまつわるエピソードを知った。 トミさんと特攻隊員との関係性や戦後の様子は単に美談で纏まるような話ではなく、改めて人間と人間が結びつく関係性の素晴らしさがよくわかる。 本書により特攻隊の厳しい生活や兵隊たちにとって冨屋食堂がどのような存在だったのか、戦後は如何なる心境で経過していったのかが大変よくわかる。
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Kodama's review 本棚から引っ張り出したもう1冊。特に『源氏ボタル』が店に入ってきたシーンは、何度読んでも涙無くして読めません。一つ前の1冊もそうですが、これらの書籍を読むとあらためて、私も日本人の一人として、戦争に対する認識をしっかりと持たなければと思わ...
Kodama's review 本棚から引っ張り出したもう1冊。特に『源氏ボタル』が店に入ってきたシーンは、何度読んでも涙無くして読めません。一つ前の1冊もそうですが、これらの書籍を読むとあらためて、私も日本人の一人として、戦争に対する認識をしっかりと持たなければと思わされます。 (09.8.13) お勧め度 ★★★★★
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社会人1年目(6年前)、 会社の先輩と一緒に屋久島に渡る時、 台風の接近のため、1日、屋久島行きを遅らせました。 開聞岳の周りで、1日過ごしたのですが、 その時に行った、特攻平和会館を思い出しました。 多くの人が、鼻をすすり、目を真っ赤にしている中、 僕の目からは一滴...
社会人1年目(6年前)、 会社の先輩と一緒に屋久島に渡る時、 台風の接近のため、1日、屋久島行きを遅らせました。 開聞岳の周りで、1日過ごしたのですが、 その時に行った、特攻平和会館を思い出しました。 多くの人が、鼻をすすり、目を真っ赤にしている中、 僕の目からは一滴の涙も出なかったっけ。 衝撃的過ぎたと言うか、受け止め切れなかったと言うか・・・。 当時、22歳の若者には、自分より年下の特攻隊員が、 自分より間違いなく大人の手紙を両親などに宛てて書く、 その心が理解しきれなかったようです。 自分が恥ずかしかったと言うべきでしょうか。 会社を2年で辞め、ニート1年生の頃。 NGOで働く人に興味を持ち、ピースボートに出入りしていました。 初の試み、2週間のショートクルーズ、 しかも、半分は日本人、半分は韓国人という、 500人の船が出ることになりました。 メインテーマは、『戦争』 スタッフの方の紹介で、映画『ホタル』を見ました。 『ホタルになって帰ってくるよ』 の場面、今でも目に焼きついています。 そして、昨日。 先日、店長にオススメされたので、温めておいた『ホタル帰る』をようやく読みました。 トメさんについて、知ってるつもりになっていた、自分。 特攻について、知ってるつもりになっていた自分。 日々、精一杯生きているつもりになっていた自分。 そんな自分を反省しました。 1時間くらいで読むつもりが、遅々として進まず、結局3時間くらいかけて、味わって読みました。 4月から新しいスタートを切る自分にとって、 改めて、『日々を大切に生きよう』と思わせてくれた本でした。 店長、ありがとうございました!!!!! 以下、メモ。 _______________________________________________ 『葉隠』 「武士道とは、死ぬことと見つけたり」 衣服や身体を清潔に保つことが、「死ぬ覚悟」に通じる1つの道 「残されたのは、おまえにはまだする仕事があるという神の御心であろう」 「する仕事がある」 「人のためにやらなければならない仕事がある。人のために尽くさなければならない」 藤井中尉にまつわる話 「おまえたちだけを死なせるわけにはいかん」 「教え子が死んでいくのに自分だけがおめおめと生きているわけにはいかない」 夫の決意の固さを知った妻は、後顧の憂いを絶つために昭和19年12月15日、近くを流れる荒川に、2人の子を道連れに投身自殺した。自分たちが生きていては心残りとなるでしょうから、お先に行って待っています、という遺書が残されていた。 今となって安永氏の心残りなことは、自分が舟を出さなかったら、安部少尉は再度出撃するようなことはなく、死ななくて済んだのではないかと言うことだった。舟を出したことで確かに柴田少尉は救えたが、安部少尉は散華してしまった。自分が命がけで舟を漕いだことの意味は何だったのかと、安永氏は戦後も悩んでいた。 「生き残ったということは、残されたということだよ。神様があんたをこの世に残してくださったということだよ。残されたと言うことは、何かやることがあるから残されたのだよ。神様があんたに、やりなさいとおっしゃってる仕事があるはずなんだよ。世間が何と言おうとも、かまうことはないよ。あんたには、何かやらなければならない仕事があるはずだよ。よく考えてごらんなさいな」
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特攻隊員が空へ旅立つ飛行場のある知覧を舞台に彼らが通いつめたとみや食堂のトメと特攻隊員の物語。こんなことが日本で実際にあったのかという衝撃に、自分よりいくらかも若い青年や少女の高貴な精神。ゃ、うまく言葉に現せなかった;大和魂とか大和撫子とか…国のためは元より大切な守りたい人やもの...
特攻隊員が空へ旅立つ飛行場のある知覧を舞台に彼らが通いつめたとみや食堂のトメと特攻隊員の物語。こんなことが日本で実際にあったのかという衝撃に、自分よりいくらかも若い青年や少女の高貴な精神。ゃ、うまく言葉に現せなかった;大和魂とか大和撫子とか…国のためは元より大切な守りたい人やものを守るために命を張り、心を隠し、また彼らの全てを受け止めたトメという人物。トメの娘礼子からの証言を元に書かれてあり、信憑性の高い書記という。
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うぉんうぉん泣きながら読んだ。 ぺにゃんぺにゃんに感謝した、 俺も英霊に敬礼で現代を愛す。 彼らのおかげで今がある。合掌
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トメさんの慈悲深さに、つい損得を考えて行動してしまう自分が恥ずかしくなる。 若き特攻隊員達と小母ちゃんの心温まる交流ゆえに、別れが悲しい。トメさんや、生き残られた元特攻兵の方々の、戦後の活動に、散華された方々の魂が救われていると信じたい。
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東映映画『ホタル』の原作になった本でございますね。実話です。これを中学時代の読書感想文の題材に択んだワタクシは、しんじつ右翼な子供だったと思います。まぁ当時、よしりんの『戦争論』に大いに感化されてましたのでねえ(苦笑)長じた今では、昭和史も醒めた目で見るようになりましたけど!よし...
東映映画『ホタル』の原作になった本でございますね。実話です。これを中学時代の読書感想文の題材に択んだワタクシは、しんじつ右翼な子供だったと思います。まぁ当時、よしりんの『戦争論』に大いに感化されてましたのでねえ(苦笑)長じた今では、昭和史も醒めた目で見るようになりましたけど!よしりんも言ってることがだんだん変わってきてるしあれァやばい、ヤバイよ…。なんだか最近、昭和史について感傷的になりがちなのでこの本のこと思い出したのです。
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