竹取物語(全) の商品レビュー
本文と現代語訳が交互…
本文と現代語訳が交互に書かれていて、非常にわかりやすいです。またそれら以外にもコラムで「気になる用語」について書かれています。無理難題をふっかける悪女のかぐや姫が、帝に会い、愛することを知っていく。けれども自分はもうすぐ月に帰らなくてはならない。月を見ながら悲しみに暮れる姿が印象...
本文と現代語訳が交互に書かれていて、非常にわかりやすいです。またそれら以外にもコラムで「気になる用語」について書かれています。無理難題をふっかける悪女のかぐや姫が、帝に会い、愛することを知っていく。けれども自分はもうすぐ月に帰らなくてはならない。月を見ながら悲しみに暮れる姿が印象的でした。改めて古典の良さを感じることができます。
文庫OFF
竹取物語は中一で必ず扱う内容なので、身近な古典作品代表って感じなのですが、改めて全文をちゃんと読んだらまあ面白い。よく出来てる。 特にこの本では「かぐや姫の成長や変化」に目を向けられているのが読みやすく、とても面白かった。 授業では部分部分しか取り扱われないので、登場人物の変...
竹取物語は中一で必ず扱う内容なので、身近な古典作品代表って感じなのですが、改めて全文をちゃんと読んだらまあ面白い。よく出来てる。 特にこの本では「かぐや姫の成長や変化」に目を向けられているのが読みやすく、とても面白かった。 授業では部分部分しか取り扱われないので、登場人物の変化をうまく取り上げるというのはなかなか難しい。 でも、そこに大きな面白みがあるのが実感できたから、何とか今年は授業で工夫して読み込みたいなあ。
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日本最古の古典文学である竹取物語の現代語訳。 現代語→原文→作者の感想という構成で書かれており大変読みやすく思いました。ただ、、また一つの話を細々と区切っているため、一つの難題ごとに複数の作者の感想が載せられているのは流石に冗長だと思います。 しかし、おそらく現代出版されている竹...
日本最古の古典文学である竹取物語の現代語訳。 現代語→原文→作者の感想という構成で書かれており大変読みやすく思いました。ただ、、また一つの話を細々と区切っているため、一つの難題ごとに複数の作者の感想が載せられているのは流石に冗長だと思います。 しかし、おそらく現代出版されている竹取物語の本の中で最も手軽に手に取りやすく、また読みやすい本であると言えます。 【こんな人におすすめ】 手軽に竹取物語を読みたい人
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いつ、だれが書いたのかわからない。 定説によれば、9世紀、平安時代の初期に成立したのではないかといわれている。 そして、竹取物語は日本最古の物語といわれている。 こうした、天女の羽衣伝説は、全国にいくつかあり、風土記にも取り上げられている。 竹取のおきなとのであい かぐや姫の...
いつ、だれが書いたのかわからない。 定説によれば、9世紀、平安時代の初期に成立したのではないかといわれている。 そして、竹取物語は日本最古の物語といわれている。 こうした、天女の羽衣伝説は、全国にいくつかあり、風土記にも取り上げられている。 竹取のおきなとのであい かぐや姫の成長 5人の若者との物語 帝との恋 姫の昇天 おとぎばなしなのか、日常とは隔絶した荒唐無稽な話を聞きながら大宮人たちは、この物語を楽しんだのであろうか。 目次 竹取のじいさんと、なよ竹のかぐや姫 難題の一・仏の御石の鉢―挑戦者・石作の皇子 難題の二・蓬莱の玉の枝―挑戦者・庫持の皇子 難題の三・火鼠の皮衣―挑戦者・右大臣阿部御主人 難題の四・竜の首の珠―挑戦者・大納言大伴御行 難題の五・燕の子安貝―挑戦者・中納言石上麻呂足 かぐや姫の昇天 解説 「竹取物語」―作品紹介 付録 「竹取物語」―探求情報 ISBN:9784043574032 出版社:KADOKAWA 判型:文庫 ページ数:258ページ 定価:680円(本体) 発行年月日:2001年09月 発売日:2001年09月25日 発売日:2003年07月25日
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角川のビギナーズ・クラシックで初めて古典を読んだ。切りのいい所で話が分けられていて、現代語訳で内容を理解した後、原文を読み、解説者による解説が入るという構成。古文を読めない人でも、古文の雰囲気を楽しみつつ、全文が読めて楽しかった。 解説者は、平安初期当時の藤原体制批判として読む...
角川のビギナーズ・クラシックで初めて古典を読んだ。切りのいい所で話が分けられていて、現代語訳で内容を理解した後、原文を読み、解説者による解説が入るという構成。古文を読めない人でも、古文の雰囲気を楽しみつつ、全文が読めて楽しかった。 解説者は、平安初期当時の藤原体制批判として読む読み方や、異星人襲来のファンタジーとして読む読み方を認めつつ、自身は、一貫して地上界に来た「かぐや姫」の成長譚として読解していく。地上界における男女関係や結婚を理解しない「かぐや姫」が、五人の求婚者に難題を与え、帝に見初められる過程の中で、人間の情を理解していく物語として、かぐや姫の言動を解釈する。説明が一環していて分かりやすかった。 また、古代の信仰や当時の常識といった知識を得ることで解釈が面白くなることを体感できたのもよかった。 例えば、「竹取」という仕事は、農耕社会の日本においては、身分の低い職業とされる。しかし、古代においては、竹を神聖なものとする信仰が各地にあり、ある意味「竹取の翁」は神事に支えていたとも解釈することができるという。このような解釈、のちの翁の出世の伏線になっているといった解釈は、真偽はともかく、知識を得ることで、当時の感覚になれば、それぞれの出来事の意味が変わるという意味で面白かった。 昔も今も変わらない人間の性がある、といった話はしばしば聞くが、解説を読めば読むほど、古典における世界観を、現代人の感覚で読むことの危うさが分かってくる。 古文は苦手だけど、古典の世界観に触れてみたい人には、とてもいい入門のシリーズだと思う。
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一度は読んだことのある竹取物語。 別名:かぐや姫。 具体的な解説とわかりやすい現代語訳付きで 今まで気がつかなかった事がたくさんあった! 解説者の言葉選びがなかなか面白い♪
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2022.10.29読了。 2022年、82冊目。 NHKEテレ「100分de名著」2022年8月号で取り上げられた1冊。 この月は10代の読者に的を絞った回でした。 満足度4/5。
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まず単純に面白い。 現存する日本最古の作り物語らしいが、それがこのクオリティなのはすごいし、このシリーズは解説もちゃんとついていて、しかもそれが興味深くて面白い。 他のも読む。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
じいさんの手で育てあげたのに、どうして思いのままにならないのか。 古代貴族の男女関係では、「見る」ことは特別な意味を持っていた。女性にとって、男性に姿を見られることは自分の魂を所有されることに等しかった。 いつ、だれが書いたのか、わからない 作中より 竹取物語、竹取の翁の物語、かぐや姫の物語、名称は数多く、様々なパターン、バージョンがあると言われている竹取物語の編集本。 訳文、本文、解説とチャプターごとに進行していくのでわかりやすかったです。時代によって、主人公の立て方、書き手によって、いかようにも姿が変わる古典。 それでも十分に当時の男女関係の不自由さ、反体制的なラインが読み取れます。最初は作者は女性か、それに近い性別の人間が書いたのかな、と思っていましたが、有力候補は中級貴族の男性知識人とのこと。 高貴の姫君は人ではないのね かぐや姫の物語より 高畑勲監督の『かぐや姫の物語』でもこれを題材にされていました。女性の生きづらさ、普通に求婚を断ることの難しさがよく描かれていました。なので、姫のことを意地悪、冷酷、強か、と捉えることはどうしても思えませんでした。時代が時代で、男性の自尊心は今では想像できないほど肥大していたことでしょう。ですが、それは相手も同じです。相手も同じように自尊心を持つ人間なのだということも作品に込められたメッセージなのかな、と思いました。
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原文も現代語訳文も解説も図説も載っていてとても丁寧な本だと思った。高校一年生の時に古文の教材として配布されたけど1ページも読まずにしまってあった。そして今年、高2の3学期に「読書を日課にしよう」と思い立ったはいいが本がなくて渋々読み始めた本。 絵本では知ることのできない「かぐや姫...
原文も現代語訳文も解説も図説も載っていてとても丁寧な本だと思った。高校一年生の時に古文の教材として配布されたけど1ページも読まずにしまってあった。そして今年、高2の3学期に「読書を日課にしよう」と思い立ったはいいが本がなくて渋々読み始めた本。 絵本では知ることのできない「かぐや姫」の真髄を知ったような気がする。古文の勉強にはならないが、人生の教養にはなりそう。
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