少年犯罪の深層心理 の商品レビュー

矢幡洋(著者)

2010/06/09

「少年Ａの深層心理」では、恐ろしい程緻密に分析されていた。
ちなみに最終章の「町沢静夫徹底批判」だけは、読む気を削がれて挫折した。

分析することは、既に起きてしまった少年犯罪から何か学ばなければいけない、という姿勢としては理に適っていると思う。
でも実際は家族や当の本人ですら、分析されたようなことは把握できていないはず。
分析を読んで子育てに応用する、って道もあるだろうけど、行き過ぎるとなんか違う気がする。
心理学や精神医学的見地も必要だろうけど、やっぱり人間的な、人間くさい関わりが一番大事だろう、と思った。