犯罪は二人で の商品レビュー
運食い野郎/推理クラ…
運食い野郎/推理クラブ殺人事件/隠すよりなお顕れる/絶命詞/のりうつる/犯罪は二人で/一人より二人がよい/闇の金が呼ぶ/純情な蠍/採点委員/七人美登利/飼われた殺意
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著者晩年の短編を収録…
著者晩年の短編を収録している。怪盗夫婦の活躍を描いた表題作「犯罪は二人で」は、連作短篇集にするつもりだったのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
う~っ、またしてもインフルエンザなどという邪魔が入ってしまった。天藤真推理小説全集の掉尾を飾る本書でこんな事態になるとは何とも情けない話である。だから前作よりも各編に対する記憶が曖昧で、十分感想を云えない所があり、祝儀の意味も込めて4ツ星とした。 文庫の裏表紙に書いてあるイントロダクションを読んでみると、さもおしどり怪盗夫婦シリーズを中心に編まれたように感じるがさにあらず、12編中3編しかない。このシリーズは結局犯行は不成功に終わるものばかりで最後にほろりと温かいテイストが流れるのがミソ。 他は異色のショーショート「のりうつる」以外、天藤真氏の独壇場でこれがやはり前作と同じ手法―犯罪の当事者を誘導していて実は裏にはこういう仕掛けが隠されているという趣向―を採っており、最後の最後まで駄作がなかった。 体調が万全であればもう少し詳細に述べたいのだが、今回はこれで勘弁を。
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保護司の娘に一目惚れし、「真人間になります」と誓った俺。 白波家業に未練を残す俺に、女房が一言。 「夫婦じゃないの、二人で新しい怪盗を。」 夫婦善哉、ユーモア溢れる表題作を含む、全十六編の短編集。
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