槍持ち佐五平の首 の商品レビュー

佐藤雅美(著者)

2019/09/30

名君花を残すが、反対にあまりに大きな失敗や、おかしな行動を起こすのも注目される。
江戸時代に実際にあった事件と際立った個性で名前が世間に広まった人物を、一つではなく、いろいろな文献から読み解く。

いじめの話、自分の主人の地位をひけらかして、相手を怒らせて、なくても良かった事件になってしまった例。
大名ともあるものが、百姓の女房にふらついて、強姦し、それが口止めしたにも関わらず、道中馬鹿にされる件。

鼻から抜けるような才能も、時に正統すぎて、敵を作るの巻。

などなど、、、、豪傑も、ヘタレも、、、。

2010/03/02

小説仕立てですが、多くのエピソード
が、佐藤先生の小説で紹介されたもの
なので、なじみがあります
江戸の武将の人間くさいこと・・・

2012/02/21

蘊蓄が臭くて困る〜尻の軽い旗本の娘はオツムが軽くて方々に迷惑を掛ける。相馬藩が会津藩に無理を言われて槍持ちの首を持参。鼻つまみの近藤重蔵はヨフトホヘルとあだ名される。新宿で農婦を強姦した大名の行方。三州岡崎水野家の若殿は善政を行おうとして家臣に背かれ，色事に狂った挙げ句，座敷牢に入れられる〜完璧なフィクションであれば良いのだが，蘊蓄が臭くて。善政を敷こうとした大名が家臣に座敷牢に閉じこめられ殺されるというのは素晴らしい。近藤重蔵に関しては逢坂剛を意識してのことか