京都発見(3) の商品レビュー

梅原猛(著者),井上隆雄

2021/12/13

京都の北、隠れ住む地あれこれ。
八瀨には代々宮中に奉仕し人々がおり、18歳から10年奉仕した72歳女性の赤前垂（あかまいだれ）衣装を着けた写真が目をひいた。源氏物語の世界やーっ。
その赤前垂経験者はただ一人、現在ご存命なら92歳の計算。御所言葉も残ってる。
おんらー＝皆さん（御身等が転じた）「おかんちんをお火どりあそばして＝お餅を焼いて」空襲警報が鳴ると「御動座（ごどうざ）でございます」と皇太后、女官が防空壕に入る。
腰から下はケガレなので、草履や着物の裾を触った手で配膳をしてはいけないなど、いろいろ厳しそう。