ムギとヒツジの考古学 の商品レビュー

藤井純夫(著者)

2017/10/21

西アジアからムギの栽培とヒツジの牧畜が始まり、
どのように広がっていったのかを
多くの“証拠”＝発掘された遺跡調査により検証する考古学の本です。
狩猟・採取で生活していた人類が、
一万年以上の間に農耕・牧畜へ移行し、
集落から都市文明へと至る長い道のり。
地形・風土、或いは気候変動による影響も含め、
「いつ」「どこで」「なぜ」をキーワードに検証されています。
多くの仮説も盛り込み、図版・参考資料も豊富。
難しいですが、古代人がどのように変容していったかを
想像しながら読むと楽しめます。