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島の春 の商品レビュー

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2011/03/06

淡路島の公立高校の教諭が書いた淡路島を舞台にした小説。 北淡に住む4つの家族を通して、地域の祭りや風習、農業、地域との関係性などを記載。 特に、明石海峡大橋の開通に伴う補償金をめぐり、都会に嫁いだ兄弟と淡路で跡目を継いだ家族の間の争いや、阪神・淡路大震災に直面した農村地域の結束力...

淡路島の公立高校の教諭が書いた淡路島を舞台にした小説。 北淡に住む4つの家族を通して、地域の祭りや風習、農業、地域との関係性などを記載。 特に、明石海峡大橋の開通に伴う補償金をめぐり、都会に嫁いだ兄弟と淡路で跡目を継いだ家族の間の争いや、阪神・淡路大震災に直面した農村地域の結束力、強さなど、人為、自然の外部環境の変化に対して人々がどう反応していくのか、淡路島民の特性がよく捉えられており、とても興味深い。 淡路を故郷に持つ都会生活の若者に、淡路島の課題、良さをあらためて考える材料としてぜひ一読を薦めたい書。

Posted byブクログ