幼児の対人関係 の商品レビュー
本書はフランスの哲学者モーリス・メルロ=ポンティの他者論、その中でも最も有名であろう幼児について深く掘り下げた名著だ。古典心理学を批判し、新たな対人関係として自己と他者の癒合性・未分化を主張する彼の研究は、現代の親和性他者論として、未だに最先端に位置するだろう。 鏡像の例など...
本書はフランスの哲学者モーリス・メルロ=ポンティの他者論、その中でも最も有名であろう幼児について深く掘り下げた名著だ。古典心理学を批判し、新たな対人関係として自己と他者の癒合性・未分化を主張する彼の研究は、現代の親和性他者論として、未だに最先端に位置するだろう。 鏡像の例など、以前からの成果を交えつつ語られる文章。ところどころ難解で理解に時間がかかるが、読了時には苦労に見合った清涼感を得ることが出来る一冊だ。
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