法律家のみたシェイクスピア の商品レビュー
期待が大きすぎた。 法律的に正しいことが文学的に良いとは限らない。法律用語に関しては枝葉末節に拘泥しすぎの感がある。 学説の羅列がよみたいわけではない。著者の意見を読みたい。英法は、浅学非才の身ゆえ学んでいないので、読むのに苦労した。 一方、『ハムレット』を例にした錯誤論などなじ...
期待が大きすぎた。 法律的に正しいことが文学的に良いとは限らない。法律用語に関しては枝葉末節に拘泥しすぎの感がある。 学説の羅列がよみたいわけではない。著者の意見を読みたい。英法は、浅学非才の身ゆえ学んでいないので、読むのに苦労した。 一方、『ハムレット』を例にした錯誤論などなじみのある日本法に引き寄せた論説は面白い。 確かに文学と法律とは、情と理として、相反するもののように思える。しかし、文学においても、いわゆる法的思考は人間ドラマの構造上の基礎となる。論理なくしてドラマは成立しないからだ。それを教えてくれただけでも意義はある。
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