神のふたつの貌 の商品レビュー
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難しかった。 宗教に基づいて話が進んでいくため終始哲学的。 それに加えて各章ごとの語り手に違和感。 (これが伏線に繋がるのはおもしろかった) いろいろ疑ったり、考えたりしながら読んでいくことになるため、時間がかかる読書だった。 最終的に読み終わってもキリスト教とはなんなのかわからない。 久永や翔子のように盲目的に信じることが出来る人は幸せだということしかわからなかった。 キリスト教の本質をつきつめ、福音を聴きたいと願った早乙女はそんな盲信的な久永の解釈を聞いて、自分なりの解釈をすすめる。 どの解釈にも神は沈黙して肯定する。 いろいろ考えるきっかけになる本だけど、読めば読むほど宗教がわからないと自覚する一冊になりました。
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このところ、貫井作品を読んでいるが、これはあまり評価出来ない。 なんとなく、分かるような気もするが、表題通り、(神のふたつの貌)なのだろう。整合性のないところが。。。。 途中から、誰のことやら、分からなくなってしまった。私の理解不足?
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怖い話だ。 宗教をテーマにした話。 重い。 最後の最後に文脈上のトリックが明らかになるのですが、かなり頭が混乱した。流れがよく分からなくなる。
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信仰とは、というテーマに弱い私は、ついつい★4を付けてしまいます。 主人公がただひたすらに、神の愛について考えているという、終始一貫した内容に、 じれったく、もどかしく、イライラする人も多いかと思いますが、私にはそれが良かったんです。 限定されてしまう例えですが、『ジョジョの奇...
信仰とは、というテーマに弱い私は、ついつい★4を付けてしまいます。 主人公がただひたすらに、神の愛について考えているという、終始一貫した内容に、 じれったく、もどかしく、イライラする人も多いかと思いますが、私にはそれが良かったんです。 限定されてしまう例えですが、『ジョジョの奇妙な冒険』の6部に出てくるプッチ神父は、自らの行いこそが正義と信じている所が、歴代ラスボスの中で“最もドス黒い邪悪”と言われていますが、この主人公にも同じ匂いを感じました。 ちょっとしたミステリ要素もありますが、ミステリ好きならあっさりと気が付くと思うので、 よほど信仰とは、神とは、宗教とは、といった話題に興味がある人でないと、読後感がよろしくないと思われます。 でも、個人的には面白かったです。好きです。
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貫井さんらしい相変わらずの後味ですが面白かった。 けっこうな厚さでも先が気になり一気にすらすら読めた。 読んでる途中で色々と考えさせられた。死を救いにすることはやはり許されないことなのか。 この作者の書く少年像が好き。 自己把握が的確な感じが堪らない。
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途中「ん?(ω・ )??」ってなってたところも終盤にさしかかって納得。 確かに私も好きな感じの小説でした(笑) まるであらすじが決められているかのような人生すぎてた…。
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珍しく、貫井さんの作品で読んでるのが苦痛だった作品だったりします…´` とにかく文章が合わなかったなあ~
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宗教というもののあり方は人によって違うものだと思う。 私とこの作品の作者は無神論者である事は共通していても 神・宗教への解釈は随分ちがうものだと思った。 恐らく、この主人公のようなクリスチャンはいないのではないか?と思った。 信仰とはそういうものではない。と思う。 カトリック...
宗教というもののあり方は人によって違うものだと思う。 私とこの作品の作者は無神論者である事は共通していても 神・宗教への解釈は随分ちがうものだと思った。 恐らく、この主人公のようなクリスチャンはいないのではないか?と思った。 信仰とはそういうものではない。と思う。 カトリックではなくプロテスタントだというところも驚いた。 プロテスタントと一括りにするのはなんとも難しい。 ストーリーは興味深かったですが、 設定や解釈に違和感を覚えました。
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「仕掛け」そのものはだいたい読めたんだけど、登場人物に意外な繋がりがあったりして驚いた。「因果は巡る」てな状態がすごく怖い。運命の連鎖、みたいなの。危惧していたほどに宗教色はなくて、読みやすかったのはマル。 それにしても「無痛症」って本当にあるらしいけど、ちょっと便利だよねえ。大...
「仕掛け」そのものはだいたい読めたんだけど、登場人物に意外な繋がりがあったりして驚いた。「因果は巡る」てな状態がすごく怖い。運命の連鎖、みたいなの。危惧していたほどに宗教色はなくて、読みやすかったのはマル。 それにしても「無痛症」って本当にあるらしいけど、ちょっと便利だよねえ。大怪我したりしたらまずいんだろうけど。羨ましいかもしれない。
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主人公が殺人を犯すに至る動機には、うちが無宗教のためなのか、まっっったく共感も同情もできなかったけど、教会で育ってきた主人公と一緒に、無宗教ながらも神の存在というものについては真剣にけっこう考えた。これはミステリーとしても十分驚く結末が待っていて面白いけど、うちは、主人公が神につ...
主人公が殺人を犯すに至る動機には、うちが無宗教のためなのか、まっっったく共感も同情もできなかったけど、教会で育ってきた主人公と一緒に、無宗教ながらも神の存在というものについては真剣にけっこう考えた。これはミステリーとしても十分驚く結末が待っていて面白いけど、うちは、主人公が神についてウンウン悩んでる描写だけで満足。主人公はどっぷり信者なんで、あくまでも神はいると定義して、なぜは人間を不完全に創り、人間に不幸を与えるのかを考える。そもそも貫井さんは『慟哭』や『夜想』にもあるように、けっこう宗教に感心持ってるっぽい。だから宗教への考察の密度が濃い!!こんなズシっとした本でもスラスラ読めてしまうのは、さすが!!!
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