海と環境 の商品レビュー
今回私が推薦する図書は「海と環境」である。皆さんの共通認識として、これまでの学業活動においてほとんど「海」に関する勉強をしたことがないのではないだろうか。それもそのはず、現在の日本の教育システムにおいて、高校以下の教育の場ではほとんど海が登場せず、大学の学部でも海洋学に特化した学...
今回私が推薦する図書は「海と環境」である。皆さんの共通認識として、これまでの学業活動においてほとんど「海」に関する勉強をしたことがないのではないだろうか。それもそのはず、現在の日本の教育システムにおいて、高校以下の教育の場ではほとんど海が登場せず、大学の学部でも海洋学に特化した学部は非常に少ないのである。本書は、そのような中でも初学者が海 (特に日本近海) に関する知識を網羅的に得るためだけでなく、海が地球環境に与える影響を知るために教科書的な立ち位置で使用できるような本となっている。ここまで、日本における海洋学の現状を述べてきたが、なぜ海洋学を勉強するための本を私が推薦するのか、その理由をいくつかの観点から説明したい。 周知の通り、現在の地球では、人間の活動によって引き起こされた地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨などの環境変化が国際的な問題となっている。そのような現状で、地球表面の70%を覆っている海が何かしらの役割を果たしていることは想像に難くない。その役割を簡潔にまとめると、大量の熱を蓄積し、大気との熱や水のやりとりを通して気候変動に影響を与える役割、地球温暖化の元凶である二酸化炭素を保存し、地球温暖化を抑制する役割、人間が生活する上で必要な天然資源や生物資源を保管する役割など様々である。詳しいことは全て本書に書いてあるので、詳細は是非自身の目で確かめて頂きたい。これは持論であるが、私たちは環境問題が深刻化する昨今、地球で生活している以上、このような問題が起こっている原因や仕組みを知る必要があると考える。そのような時、この本は私たちの欲している情報を、グラフや図を多用して分かりやすく提供してくれる。 以上のことから、本書は海洋学を学ぶ意思のある者だけでなく、様々な方に読んで頂き、海にはどのような役割があるのか、どのような仕組みで地球は生きているのかなど、少しでも多くのことを理解して頂けると人々の環境問題に対する見方も変わってくるのではないかと考えている。 (地球惑星科学コース 4年)
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海が地球環境にどのような影響を与えているか、を専門外の人にも分かりやすく書いているので、お勧めします。
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コンセプトがわからない。 読み物なのか、お勉強なのか。 ゴッタ煮感が否めない。 とりあえずこれを読んでも研究は開けないし、暇なときに読むには少し濃い。
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