シャーマンの教え(上) の商品レビュー
全三部作の第二部。前…
全三部作の第二部。前作からおもいっきり時は流れて今度は19世紀が舞台になります。前作のロブの「神の贈り物」の能力は名前と共に子孫に受け継がれています。今回もスケールの大きな物語になってます。
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19世紀後半,南北戦争の足音が聞こえるアメリカの大地に処を遷し,ロブの子孫である“シャーマン”が近代医学の礎を構築する.上巻では,前作同様シャーマンが医師となるべく様々な困難の中,環境が拓かれていく様が描かれる.ともすれば冗長になる本筋の前段が綿密に,そして鮮やかに,登場人物達を...
19世紀後半,南北戦争の足音が聞こえるアメリカの大地に処を遷し,ロブの子孫である“シャーマン”が近代医学の礎を構築する.上巻では,前作同様シャーマンが医師となるべく様々な困難の中,環境が拓かれていく様が描かれる.ともすれば冗長になる本筋の前段が綿密に,そして鮮やかに,登場人物達を通して描かれるため,飽きることがない.
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千年医師物語の第2弾。3部作の真ん中です。 時代はとんで、19世紀アメリカ。 開拓地に渡った父と子の波乱の人生を描きます。 「シャーマンの教え」というと、老人の話みたいですが~主に青春ものです! 初代のロブ・J・コールから、代々、医師となっているコール家。 初代の孫に当たるロブ...
千年医師物語の第2弾。3部作の真ん中です。 時代はとんで、19世紀アメリカ。 開拓地に渡った父と子の波乱の人生を描きます。 「シャーマンの教え」というと、老人の話みたいですが~主に青春ものです! 初代のロブ・J・コールから、代々、医師となっているコール家。 初代の孫に当たるロブ・Jは、1839年にスコットランドから、一人ヴィオラを抱えて、移民してきました。 ボストン施療院でアイルランド人移民のいる区画に派遣される。 働きながら西へ向かい、イリノイの開拓地に良い土地を見つけ、町でただ一人の医師となります。 途中で知り合ったユダヤ人の薬剤師ガイガーとは、生涯の友人に。 ロブは馬で広範囲に往診し、医師がいることは村の売り物ともなり、発展していくのでした。 元はそこに住んでいたインディアン(今で言うネイティブ・アメリカン)達はとうに豊かな土地を追われ、貧しい土地に移り住んでいました。 ソーク族の一部が戻ってきたとき、ロブ・Jはその窮状に思わず手を差し伸べ、自分の土地の一角に住まわせ、雇います。 中でも、ソーク族の精神的指導者である呪医の女性マクワとは互いに助け合い、親しくなります。 癌で家にこもっている母子を助けようとしたロブは、その女性サラが癌ではないことに気づき、彼女の手術にマクワの手を借ります。 健康と美しさを取り戻したサラと、結婚。 ロブはサラを助手として、二人で馬に乗り、泊りがけで往診に出かけます。 妻の連れ子の長男アレックスは、農場の仕事に夢中。 次男のロブ(ロバート・ジェファソン・コール)は何かとマクワに面倒を見てもらい、シャーマンというあだ名がつきます。 シャーマンはコール家に伝わる才を受け継いでいましたが、病気で耳が聞こえなくなってしまいます。 村の学校の女教師と、幼馴染のレイチェルは、シャーマンの不自由がなくなるようにと、声を出して話し唇を読む練習を助けてくれました。 インディアンを巡っての苛烈な争い、村の発展に伴う出来事など、波乱を含みながら、誠実であたたかい心を持ったロブの人間らしい生き方に、心動かされます。 耳が聞こえないというハンデを背負ったシャーマンも、医師への道を歩むのです。 冒頭にオルコットという名も見えるなど、歴史上の人物も登場。 資料を駆使して、みっちりと書き込まれていますが、臨場感に溢れていて人間くさく、ドラマチック。 アメリカに興味ある方、歴史が好きな方はぜひ☆ 読み応えがあって、とても面白いですよ。
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