エシュロン の商品レビュー
米国の同時多発テロ直後に出された,今日ではやや古い本.衛星通信やインターネット通信を絶えず傍受し,外交関係上重要な情報を抽出するというシステムを,米・英が運用しているとする欧州側と,そうしたシステムの存在を否定する米英側との摩擦を考察.特に冷戦の終結以降,そうしたシステムが自国企...
米国の同時多発テロ直後に出された,今日ではやや古い本.衛星通信やインターネット通信を絶えず傍受し,外交関係上重要な情報を抽出するというシステムを,米・英が運用しているとする欧州側と,そうしたシステムの存在を否定する米英側との摩擦を考察.特に冷戦の終結以降,そうしたシステムが自国企業の海外における活動を有利に進めるために利用されているのではないか,という部分が主な論点となっている.しかし欧州側・米英側とも,自国企業が海外事業を有利に進める上で,時として贈賄や談合といった不法な手段を行使しているケースがあり,これを不正な通信傍受システムにより把握・告発された結果,経済活動に阻害を生じたとしても,不法手段を用いた手前大きな声でそうした通信傍受システムの存在を主張しづらいといった面もあり,国際社会における自由競争の公正さとは何なのかという問題について,考えさせられる.
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肝心のエシュロンの中身がわからず周辺の事件や歴史ばかりを延々と記述されていてストレスがたまる。結局よくわからないという本。
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