幸せな老年のために の商品レビュー
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「清貧の思想」「足るを知る」「老いのこみち」などの中野孝次さん(2004.7没)の「幸せな老年のために」(2002.1)を読みました。自然を友とし心の世界に遊ぶとか。現代文明に背を向けて生きる楽しみを味わってらっしゃったようです。携帯電話、パソコン、インターネットなどとは無縁だそうです。氏の生き方は素晴らしいなと思いますが、なにぶんその自信が為せるのか、決めつけた言い方が多いのがちょっと気になります。例えば、「パソコンだのインターネットだのはまっぴら御免だ。そんな人の気が知れない」ここまで言わなくてもw 1925年生まれ中野孝次さん「幸せな老年のために」2002.1発行、著者76歳の時の作品です。再読しました。今日一日のたのしみ(無事の仕合わせ)、世に背いて生きるたのしみ(心の充実)、生を深めるたのしみ(今ここに生きる)、閑雅な老いのたのしみ(自由を愛する)、暮らしの風情のたのしみ(生活の工夫)の5つの章立てです。40歳が真昼、50から先が自分の人生、春を楽しみ、春を惜しむとあります。確かに50歳頃から私も自分らしい暮らしになってきてるのかなと思います。 本当の生命は今以外にはない。ぼんやり庭を眺めているときこそ、しみじみ幸福を感じるとき。中野孝次「幸せな老年のために」、2002.1発行、再読。①生命力をいかに養い保つかは与えられた個人個人の意思の問題 ②医療で老いや病気は救えない ③毎日歩いている者にとって、介護保険は何の役にも立たない ④上寿は百歳、中寿は八十、下寿は六十なり。
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欲なければ一切足り、求むるありて万事窮す いい随筆には必ず、短文の中に書き手の人柄が全部あらわれている。そしてその人柄に触れるのが随筆を読む面白さだ 文章を音読することは、愛なくてはかなわぬことだ
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