ダウン症の子をもって の商品レビュー
職業柄、私は障害児と…
職業柄、私は障害児と接する機会が多い。その中でもダウン症の子は、本にもあるとおり、穏やかでやさしい性格だ。著者の次男は、まだ日本に福祉施設が完備されていない頃に生まれ育っているため、並みならぬ苦労があったと思うが、本を読んでいると、ご子息の常識を超えた面白い生活と、決して暗くない...
職業柄、私は障害児と接する機会が多い。その中でもダウン症の子は、本にもあるとおり、穏やかでやさしい性格だ。著者の次男は、まだ日本に福祉施設が完備されていない頃に生まれ育っているため、並みならぬ苦労があったと思うが、本を読んでいると、ご子息の常識を超えた面白い生活と、決して暗くない、ユーモアと愛情あふれる家族の絆が伺える。薄い本なのに、内容はたっぷりである。いろんな人に読んでいただきたいと思う逸作。
文庫OFF
淡々と、子供の言動が綴られている。 心にズッシリと来てしまうあたり、まだまだ人間としては未熟であることを知らされる。
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この疾患については、前々から気になっていたが、今回、この本を手に取る機会があったので読んだ。本書では、ご両親の書いた連絡帳をベースにして、その成長ぶりがエピソードとともに綴られている。 揺るぎない子どもへの愛情に泣かされるとともに、ここに書かれていることの何倍もあったであろうご...
この疾患については、前々から気になっていたが、今回、この本を手に取る機会があったので読んだ。本書では、ご両親の書いた連絡帳をベースにして、その成長ぶりがエピソードとともに綴られている。 揺るぎない子どもへの愛情に泣かされるとともに、ここに書かれていることの何倍もあったであろうご苦労や、世間の偏見との戦い(もしかしたら諦めも)など、思いは尽きない。 どんな子どもであっても、どんなに悪態をついたとしても、やはり子どもは可愛い。愛しい。たまに見せてくれる表情や親愛の表現など、無条件で依存してくれる人がいるということの喜び。そして、そういう存在を残して逝かざるを得ないいうことへの不安。 障害を持つ子の親の比ではないだろうが、そういう気持ちはすべての親に共通だろう。 今、自分たちのまわりに、障害者がいないことの不自然さを認識しておくこと。求められているのは、同情でも手助けでもなく、理解と自立への支援であり、見守ることだと思う。 (105) [more] (目次) 1 生まれた頃のこと 2 小さいときの記録 3 学齢に達した頃 4 「自立」のために 5 生活のなかで 6 心のつながり 7 可能性の哲学
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古本屋でタイトルをみた以来,気にはなっていた. わが子が生まれてくるときに,なにか障害を,たとえばダウン症の子として生まれてはこないだろうかと,不安を抱いていたことも覚えている.たいへん不謹慎ではあるが,ダウン症の子を見かけた折には,うちの子に障害がないことにほっとする気持ちを正...
古本屋でタイトルをみた以来,気にはなっていた. わが子が生まれてくるときに,なにか障害を,たとえばダウン症の子として生まれてはこないだろうかと,不安を抱いていたことも覚えている.たいへん不謹慎ではあるが,ダウン症の子を見かけた折には,うちの子に障害がないことにほっとする気持ちを正直感じていたのだと思う. 育てる両親,特に母親のご苦労はいかばかりかと思う.読み進むにつれて,しかし,子どもに見るような,純粋な心は,人間としてまったく同じものであって,それに対する感動は,家族の絆があってこその生活を背景に,むしろ深いものであるように思われてならない.自立が課題である彼らの親にとっては,自分なきあとを考えることが避けられないがゆえにもっともつらいこととは思うが.自分としてできることは,彼らやその家族に対し,理解をもって,協力できることがあればしてあげようと思う.著者とその家族に感謝します.
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最初に読んだのは次男が診断判定待ちの生後0カ月の頃で、うわー、うちもこんな生活になるのかも、やだなあ、と思っていたがとんでもない所がまさしくそんな感じだった。イタズラの数々とか。しかし実際なってみると、全然普通のごくありきたりの日々だと気づく。 それから読み直したら、真摯な中にも...
最初に読んだのは次男が診断判定待ちの生後0カ月の頃で、うわー、うちもこんな生活になるのかも、やだなあ、と思っていたがとんでもない所がまさしくそんな感じだった。イタズラの数々とか。しかし実際なってみると、全然普通のごくありきたりの日々だと気づく。 それから読み直したら、真摯な中にもほのぼのした箇所も見つけ、更に親近感がわく。
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苦労話や涙モノに偏りがちな障害児育児を父の目を通して淡々と描いている。 何十年たっても障害者とその家族を取り巻く現実と悩みはあまり変わっていないのだなぁ、と暗澹とした気分にさせられた。
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親はいつか死ぬ。その後子供は親から離れて生活を送る。その事が当たり前ではあるのかもしれないけれど…。自立と言う言葉は重い。
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生まれてすぐ、ダウン症と診断された隆明くんの両親による手記。 ダウン症がどういうものかは大体知っていたが、同じダウン症でもかなり人によって障害の重度がかなり異なることまでは知らなかった。隆明くんはだいぶ重度の方である。それでもこの手記を読んでいて、大変さは伝わってくるが、暗...
生まれてすぐ、ダウン症と診断された隆明くんの両親による手記。 ダウン症がどういうものかは大体知っていたが、同じダウン症でもかなり人によって障害の重度がかなり異なることまでは知らなかった。隆明くんはだいぶ重度の方である。それでもこの手記を読んでいて、大変さは伝わってくるが、暗い悲しみの感情はほとんどない。それより、どれも心温まるエピソードばかりで、この両親がどれだけこの隆明くんに対して真剣に考え、愛情いっぱいに接してきたかがわかる。小学校の時に仲が良かった友達の妹がダウン症であったことを思い出したが、あの子のお母さんもこんな感じだったなぁ。
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ダウン症を持って生まれてきた次男の成長記録の中から見えてくる両親の子どもへの愛情がひしひしと伝わってくる。 「私たちの常識が彼にとってはどんでもないことではないか?」という発想からも両親がいかに彼に対し真剣に向き合ってるかがわかる。
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ダウン症を持って生まれてきた次男の成長記録の中から見えてくる両親の子どもへの愛情がひしひしと伝わってくる。 「私たちの常識が彼にとってはどんでもないことではないか?」という発想からも両親がいかに彼に対し真剣に向き合ってるかがわかる。
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