種まく子供たち の商品レビュー
小児ガンの患者7人の手記を書いたノンフィクション。 恥ずかしながら小児ガンのことは名前程度しか知らなかったが、子どものうち概ね1万人に1人の割合で発症する病気。必ずしも先天的なものではなく、健康的な日々を送っていながら突如と発症するケースもある。また完治する場合もあれば、死に抗え...
小児ガンの患者7人の手記を書いたノンフィクション。 恥ずかしながら小児ガンのことは名前程度しか知らなかったが、子どものうち概ね1万人に1人の割合で発症する病気。必ずしも先天的なものではなく、健康的な日々を送っていながら突如と発症するケースもある。また完治する場合もあれば、死に抗えない場合もある。 病魔に侵された後の闘病は読むだけで胸が痛くなる。当事者の子供が想像を絶する心身の痛みに耐えるのも、またそれを支えなければならない家族の苦悩も言葉にできない。 自分や子供が当事者になったときにここまで強くなることができるのだろうか、とても出来そうにない。
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金八先生で見て色んな病気があるんだなぁと思っていました。 学生時代に本の中の一つの病気になり病気一つにいろいろな型(名前)がある事を知った。 当時は親にもあたってしまったけど、私も親も同じように苦しんだんだろうな… でも、病気になって気付けたことも増えた。完治はしないけど闘っ...
金八先生で見て色んな病気があるんだなぁと思っていました。 学生時代に本の中の一つの病気になり病気一つにいろいろな型(名前)がある事を知った。 当時は親にもあたってしまったけど、私も親も同じように苦しんだんだろうな… でも、病気になって気付けたことも増えた。完治はしないけど闘って仕事に活かして行こうと思った一冊です。
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金八先生に出てきた本。 悪性リンパ腫を患ってしまった金八の息子・幸作のために、金八の同僚・遠藤先生が差し入れとして持ってくる。金八は幸作にこの本を渡し読ませることにするが、本の中の7人の子供たちのうち4人は亡くなってしまっているという事実に幸作は打ちのめされる。そして、自暴自棄...
金八先生に出てきた本。 悪性リンパ腫を患ってしまった金八の息子・幸作のために、金八の同僚・遠藤先生が差し入れとして持ってくる。金八は幸作にこの本を渡し読ませることにするが、本の中の7人の子供たちのうち4人は亡くなってしまっているという事実に幸作は打ちのめされる。そして、自暴自棄になった末、この本を引き破って捨ててくれと言い放つ。 それを受けた金八の言葉。 「この本を書いたお母さんは、病気の子供たちにインタビューもなさっている。この本ができるまで3年半、待ち切れずに次々と子供たちが死んでいっている。お母さんは何度も何度も、間に合わなくてごめんなさい、と仰っている。この本は、お前に嘘つき呼ばわりされて投げ捨てられるような代物じゃないんだ。世の中には命をかけて本を書く人がいる。命をかけて読んであげるのが人としての礼儀だろう!」 金八はこの本を単なる闘病記ではなく、人としての生き方を考えるための本として読んだのだろう。命の長短に関わらず、人間として生まれたからには最後まで人間らしく生きること。それを幸作に学んでほしかったのだと思う。
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涙なしには読めませんでした。 2歳から20代までの小児がんを体験した、本人、または家族の手記です。 どの子の物語も、病気を受け入れた後、自分はこれからどう生きていくか、ということを考えていますが、その考え方が、いい歳をした私など到底及ばないような、深い考えのもと、物事のすべてに感...
涙なしには読めませんでした。 2歳から20代までの小児がんを体験した、本人、または家族の手記です。 どの子の物語も、病気を受け入れた後、自分はこれからどう生きていくか、ということを考えていますが、その考え方が、いい歳をした私など到底及ばないような、深い考えのもと、物事のすべてに感謝して、病気を治すこと自体より、病気とともにありのままの自分で輝くことが共通して言えると思います。 病気の悪化で何度も心もくじけそうになりながらも、精神の立て直しを図っていく姿に心打たれました。 自分は、健康であるのに甘んじて、あわただしい生活のなか、ぼんやりと生きていないだろうか、と自分に問うきっかけになりました。 どの子の言葉も、本当に物事の神髄をついていると感じました。
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中学の読書感想文の課題書。見つけたので読み返してみた。 内容を全然覚えてなくてびっくり。きっと感想文を書くことだけを考えて読んでいたんだろう(笑) 生きてるだけで丸儲け、と思える一冊。 読みやすい。
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ここに記録されている小児ガンにかかった7人の子供たちの中には、幸いにして病を克服した人もあれば、残念ながら早くあの世に旅立たれた人もありますが、後者の人たちとて、けっして「闘いに負けた」わけではなく、みんな自分なりの人生を全うされたのだ。自分もそう思いました。 それぞれの未来は違...
ここに記録されている小児ガンにかかった7人の子供たちの中には、幸いにして病を克服した人もあれば、残念ながら早くあの世に旅立たれた人もありますが、後者の人たちとて、けっして「闘いに負けた」わけではなく、みんな自分なりの人生を全うされたのだ。自分もそう思いました。 それぞれの未来は違ったけれど、ガンに対して前向きに闘う姿は、命のありがたさ、尊さ、いろんな事を教えてくれました。
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すでにたくさんの方がレビューを書いているので,今さら本の内容について,わたしのいうことはあまりない。 本書は,小児がんを体験した7名の子どもたちと親たちの物語である。すでになくなった人もいるし,現在,生きている人もいる。 編者である佐藤さんは,そんな子どもたちは,この人間社...
すでにたくさんの方がレビューを書いているので,今さら本の内容について,わたしのいうことはあまりない。 本書は,小児がんを体験した7名の子どもたちと親たちの物語である。すでになくなった人もいるし,現在,生きている人もいる。 編者である佐藤さんは,そんな子どもたちは,この人間社会に「大切な種」をまいているのだ…と言いたいのだろう。小児がんという試練は,その種から出た芽を大きく成長させ,子どもたちの周りにいる大人たちの社会に大きな影響を与えずにはいない。 しかし…と,思う。小児がんにかかっているいないにかかわらず,たぶん,わたしたちの周りの子どもたちも,やっぱり「大切な種」をまいているのではないだろうか。わたしは,それに気づける大人になりたい。
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中学生当時、学校司書の先生に勧められて読んだ本 当時 金八先生でも取り上げられていた作品 今、こんな風に過ごしている当たり前だと思う日常に深く感謝したくなりました 当たり前だと思っている何気ない今は奇跡なんだと思います
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小児ガンを体験した七人の物語。 いかに健康が大切か考えてしまう。そして、ガンと闘う子供たち、家族の姿が せつなく、でも「生死」に向き合う姿は胸に迫ってくる。 いつか、娘たちにも読ませたいな。 古本屋に売りにだしてしまわずに、 大事にしまっておきます。
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