1,800円以上の注文で送料無料

カミング・ホーム の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/11/15

高瀬千図のパリに遊学した娘・高瀬千尋が2000年代初頭に翻訳した本。 マルコム・ゴドウィン著の『私はだれ?』が自己探求の手法を網羅したのに大して本著は古今東西の悟りの手法を紹介しているらしい。ケン・ウィルバーの書評にあるように精神世界分野では中立的視点の文献が貴重であり、今後求め...

高瀬千図のパリに遊学した娘・高瀬千尋が2000年代初頭に翻訳した本。 マルコム・ゴドウィン著の『私はだれ?』が自己探求の手法を網羅したのに大して本著は古今東西の悟りの手法を紹介しているらしい。ケン・ウィルバーの書評にあるように精神世界分野では中立的視点の文献が貴重であり、今後求められていくと思う。 第1章 黙想的思考ーハイデッガーとクリシュナムルティによるヨーロッパ的およびアジア的アプローチ 第2章 女神カーリーのタントラの道ーベンガルのラーマクリシュナ 第3章 「悟り」への自然な道ーラマナ・マハリシ 第4章 「悟り」に至る十の季節ー禅の十牛図 第5章 「一者」のみがあるープロティノスと霊的探求の形而上学 第6章 笑う風景ーハシド派ユダヤ教徒の魂の導師たち 第7章 新たな時代が到来したー聖パウロの手紙 第8章 アッラーのみがアッラーを知るー現代のスーフィー、バワ・ムハイヤッディーンの教え 第9章 古代中国の賢者との対話ー『易経』の託宣録 第10章 黙想を実験的に試みるためにーアドヴァイタ・ヴェーダーンタの「トゥリーヤ」をめざして 著者について 現代アメリカの最も卓越したスピリチュアリティの探求者ケン・ウィルバーをして「世界の偉大な神秘主義的伝統についてこれまでに書かれたもののうちで最良の入門書」と激賞せしめた本書は、「“悟り”とは、われわれの根源的調和にーあるいは神秘主義的な別の言い方をすれば、我々が神性に根ざしているという事実にー目覚めること」と定義し、それが現代に生きる我々の日常生活にどのような意味を持ちうるかを明らかにした画期的論考集である。

Posted byブクログ