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遠い崖 の商品レビュー

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2013/12/23

 本書も内容は、「アーネスト・サトウ」の休暇である「賜暇」と「帰路」と「ウィリス」などとなっており、「歴史書」としては「中だるみ」のような緊張を欠いた構成のように思える。  しかし、「アーネスト・サトウ」の「日本学者」としての「努力」はすごい。  「後年、70歳を過ぎてからロシア...

 本書も内容は、「アーネスト・サトウ」の休暇である「賜暇」と「帰路」と「ウィリス」などとなっており、「歴史書」としては「中だるみ」のような緊張を欠いた構成のように思える。  しかし、「アーネスト・サトウ」の「日本学者」としての「努力」はすごい。  「後年、70歳を過ぎてからロシア語を本格的に習いはじめ、やがてトルストイの戦争と平和を原書で読み通し、さらに最晩年にはロシア語の聖書を読むのがサトウの日課の日等であった」とは。   60歳ぐらいで暇な生活をもてあます小生としては恥じ入るばかりである。  「鹿児島へ」においては、イギリスからの帰国の途上に「アーネスト・サトウ」は鹿児島へ立ち寄り、そこで「西南戦争勃発」の現場に直面するわけだが、これも「サトウ」の「運命」といえるのだろうか。  いよいよ次巻は「西南戦争」である。  本シリーズの最後の「政治的大事件」となるのだろう。「アーネスト・サトウ」は「西南戦争」をどう見たのかが楽しみである。

Posted byブクログ