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須賀敦子のミラノ の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2016/07/16

イタリアでの須賀敦子の足跡を辿る三部作の第1作。 他の2作に比べ、最初ということもあってか、須賀敦子がプライベートな生活を送った場所を中心に編まれている。 その街に住んでいるということは、少なからずいろいろな影響をその街全体から受けているはずで、個人的に縁のある場所を辿りつつも、...

イタリアでの須賀敦子の足跡を辿る三部作の第1作。 他の2作に比べ、最初ということもあってか、須賀敦子がプライベートな生活を送った場所を中心に編まれている。 その街に住んでいるということは、少なからずいろいろな影響をその街全体から受けているはずで、個人的に縁のある場所を辿りつつも、街全体の雰囲気も伝えることで、その街に住んでいた須賀敦子の生活を浮かび上がらせることができるのではないか。 そういう意味では、続くヴェネツィア編や、最後のローマ編の方が数段いい。

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2012/07/09

「須賀敦子のヴェネツィア」の次に全集1を読んでから、この本へ。 旅行先のヴェネツィアと違って、暮らしの場所だったミラノを書いた内容は濃くて重い。晴れ渡った写真はほとんど無く、文を読んでいても霧と雲の重たい空と暗い夜の街が想像される。 ミラノの街の構造や建物を理解するのにも判りやす...

「須賀敦子のヴェネツィア」の次に全集1を読んでから、この本へ。 旅行先のヴェネツィアと違って、暮らしの場所だったミラノを書いた内容は濃くて重い。晴れ渡った写真はほとんど無く、文を読んでいても霧と雲の重たい空と暗い夜の街が想像される。 ミラノの街の構造や建物を理解するのにも判りやすい本。 このシリーズはすべて読んでみるつもり。

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2009/10/07

書架にずっとあった本が大竹さんの著書とは気づかずに居ました。 写真は須賀さんの足跡を美しく語りますが、大竹さんの中にこの紀行の必然性を深く感じることができませんでした。 須賀さんの孤独、そして61歳になってからの遅い著述のスタート。 そこに逆に小さな光を見つけた気持ちになりました...

書架にずっとあった本が大竹さんの著書とは気づかずに居ました。 写真は須賀さんの足跡を美しく語りますが、大竹さんの中にこの紀行の必然性を深く感じることができませんでした。 須賀さんの孤独、そして61歳になってからの遅い著述のスタート。 そこに逆に小さな光を見つけた気持ちになりました。

Posted byブクログ