ベルリンの秋(下) の商品レビュー
プラハの春の話を忘れていたという点があるにせよ,プラハの春ほどにはすかっと読めなかったのも事実。このころの東ドイツの空気感の片鱗を感じられたのはよかったが。
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外交官の宿命は、赴任地での在任期間。主人公・亮介もまた、東ドイツ・日本帰国・西ドイツと数年の間隔をあけてDDR(東ドイツ)に残したシルビアとの関係を続ける。その間に、二人の関係は運命に導かれるように様々な苦難に遭遇する。一方、ソ連邦を中心に東欧諸国の民主化のうねりは確実に進んでい...
外交官の宿命は、赴任地での在任期間。主人公・亮介もまた、東ドイツ・日本帰国・西ドイツと数年の間隔をあけてDDR(東ドイツ)に残したシルビアとの関係を続ける。その間に、二人の関係は運命に導かれるように様々な苦難に遭遇する。一方、ソ連邦を中心に東欧諸国の民主化のうねりは確実に進んでいく。シタージの幹部かつシルビアの父・シュナイダーの長く密かに目論んでいた野望とは。「プラハの春」からの民主化への望みは、「ベルリンの壁」崩壊によって実現する。
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プラハの春の続き。 シルビアとカテリーナの間で葛藤し、グレムリンに振り回され、それでもシルビアの想いの強さがホリエを動かす。 非常に長いし、政治的なものも入ってくるので、読みにくい人もいるかもしれないが、社会主義を理解するためにも、今のウクライナ情勢を理解するためにも面白い。...
プラハの春の続き。 シルビアとカテリーナの間で葛藤し、グレムリンに振り回され、それでもシルビアの想いの強さがホリエを動かす。 非常に長いし、政治的なものも入ってくるので、読みにくい人もいるかもしれないが、社会主義を理解するためにも、今のウクライナ情勢を理解するためにも面白い。 リアルな歴史の歯車の絡みを体験しつつ、小説が動いていく。 そんな本かなぁ。
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21 本著は当時の時代背景をすこぶるリアルに描写することで、社会主義国という体験したことのない空気を読者は感じることができるだろう。 また、外交官の仕事にはインテリジェンス(諜報)も重要なタスクであることが読み取れる。 仔細な時代の描写が物語を一層深いものとしており、名著である。
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もう何度目かの読了。上巻後半から引き続き日本人外交官と主人公と東ドイツ女性の恋愛がメインに。場面が巡り巡る。こんなことないだろう、というのが小説なのだが、これはどこまで作者の経験をたどっているのだろうか。とにかく僕はオススメします。
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外交官の生活と、ソ連崩壊にむけての話が興味深い 外交官亮介がプラハから帰ってきて、ベルリンに再度赴任 シルビアと再開し恋に落ちる恋愛要素が大きいかも
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そして、下巻。 長い(笑)。 すごく政治的な部分ではインパクトもあるし、緊迫感もあるし、そして何より読ませてくれるんです。 でも、ベッドシーン多すぎ。 そういう小説じゃないだろ!って(笑) もうちょっと上手くまとめてもらえたら5つ星なんですが、、、
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プラハの春の続編。ベルリンの壁がいかにして崩壊したか?時間を追って丁寧に描写されている。マルクスレーニン主義の欺瞞、恋愛、暗躍するスパイ。真実に裏打ちされた表現力。緊張感の連続。随所で出てくる"歴史の番人"が追い求めていたものは‥。おおいなるものが壮大なるドラ...
プラハの春の続編。ベルリンの壁がいかにして崩壊したか?時間を追って丁寧に描写されている。マルクスレーニン主義の欺瞞、恋愛、暗躍するスパイ。真実に裏打ちされた表現力。緊張感の連続。随所で出てくる"歴史の番人"が追い求めていたものは‥。おおいなるものが壮大なるドラマを演出している!確かに(*_*)。脱帽です。
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烏兎の庭 第一部 書評 4.19.04 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/urakamiy.html
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作中の社会主義体制に対する批判の言葉に容赦はなく、強い怒りさえ感じられます。それは作者自身が東欧に暮らした外交官であり、体制で犠牲になった人々への痛烈な思いがあるからでしょう。この作品は、そうした全ての人に捧げられるレクイエムなのです。
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