1,800円以上の注文で送料無料

歴史学のスタイル の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/03/27

成田氏の数々の論説をまとめたもの。歴史学としてはⅠ部がまとまっている。そのほかは各説的。 歴史学はポストモダンの波を受けてどう変わるか。結果的に鹿野政直を読むべきということが分かった。 成田氏は、とにかく多くの史書を適切に紹介し、位置付けるのが上手だなあというのが全体の感想である...

成田氏の数々の論説をまとめたもの。歴史学としてはⅠ部がまとまっている。そのほかは各説的。 歴史学はポストモダンの波を受けてどう変わるか。結果的に鹿野政直を読むべきということが分かった。 成田氏は、とにかく多くの史書を適切に紹介し、位置付けるのが上手だなあというのが全体の感想である。 以下は、個人的に勉強になった部分。 21p遠山、中村と対照的な鹿野(歴史学の研究者が特権的に歴史意識の形成にかかわるという従来の暗黙の前提を排除し、受け止める側におく) 38p昭和史論争 1955年 亀井「人間不在だ!」 41pそれを乗り越える動きとして色川『明治精神史』の登場、それへの金原の批判 そのご、西川・色川論争 色川側が拒否 52p1930年代に明治維新史ブーム(60周年があり)島崎夜明け前、大菩薩峠 歴史学では『日本資本主義発達史講座』 64p 歴史学の雑誌 1アカデミズム『国史学』など2マルクス主義『歴史科学』など 3民衆化大衆化『歴史公論』 69p1930年代 ナショナリズム(平泉)、アカデミズム(黒板)、マルクス主義(羽仁)が三つのイデオロギーが鼎立 76p羽仁、平泉 対立するようであるが共通点としてクローチェへの関心がある。ともに、文献史学的歴史を批判 84pどちらにももたれあう黒板 94p戦後歴史学は近代日本を「特殊」として描きがちであった 167p大江 広島 186p自由主義史観批判 247p川村 

Posted byブクログ