壁画修復師 の商品レビュー
壁画修復を請け負いな…
壁画修復を請け負いながら各地を転々とする職人と、彼を取り巻く人々との交流を短編で綴る物語。こうした小説は、心地よくて、好きだな。
文庫OFF
フランスで壁画修復に携わる日本人男性アベに纏わる連作短編集。 「"神父"を意味するアベが壁画のみならず人間関係も修復する」というクサめの設定。 風景描写、独特の空気感が綺麗。
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題名に惹かれて買った本 どんな仕事なのかなー?って思って! その仕事の話もあたり 壁画じゃなくて人の関係修復していったり・・・ うん!楽しかった! 私外国人の名前覚えられないから でも流し読みする人だから 結構読み進めるのに大変だったけどw アベって名字がいいね!
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実にいい。5つの連作短編。 舞台はフランスの田舎町。主人公は日本人男性アベ、50歳。中世フレスコ画の壁画修復師だ。過去の結婚生活で心に棘を残している。彼は修復で訪れた町の人々に秘密を打ち明けられる。神聖さを宿した壁画を心を込めて修復する姿を認めたからこそ、町の人々は誰に...
実にいい。5つの連作短編。 舞台はフランスの田舎町。主人公は日本人男性アベ、50歳。中世フレスコ画の壁画修復師だ。過去の結婚生活で心に棘を残している。彼は修復で訪れた町の人々に秘密を打ち明けられる。神聖さを宿した壁画を心を込めて修復する姿を認めたからこそ、町の人々は誰にも話さず胸に秘めていた想いを語ったのか。もちろん、それだけではない。寡黙な壁画修復師に、自分たちと同じものを感じたのかもしれない。消し去ることのできない心の傷は、どうすれば癒されるのだろう。静かな、それでいて心に残る恋愛小説だった。
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フランスで活躍する日本人壁画修復師が主人公。壁画、おもにフレスコ画というのは、大抵キリストやマリアなど、聖書やキリスト教にまつわる絵が多いので、まあ、なんで無宗教の日本人が活躍?ってのも疑問。でも日本人は手先が器用で真似がうまいので、実際にイタリアとかでも活躍してる人はいるみた...
フランスで活躍する日本人壁画修復師が主人公。壁画、おもにフレスコ画というのは、大抵キリストやマリアなど、聖書やキリスト教にまつわる絵が多いので、まあ、なんで無宗教の日本人が活躍?ってのも疑問。でも日本人は手先が器用で真似がうまいので、実際にイタリアとかでも活躍してる人はいるみたい。「冷静と情熱の間に」もそうだしね。 主人公の壁画修復師が訪れるフランス各地でのエピソードと体験をからめてどこか暗い陰のある恋愛小説。
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