全国森林鉄道 の商品レビュー
これは森林鉄道のカタログ的な本で、貴重なカラー写真も多くて、これはこれでもちろんいいのだけど、森林鉄道のメカニズムとか、社会的な位置づけとか、そういうのをもっと読みたかったと思う。 メカニズムでいうと、これは沢沿いに線路を作って、空の台車を押し上げて、下りはゴーカードのように位置...
これは森林鉄道のカタログ的な本で、貴重なカラー写真も多くて、これはこれでもちろんいいのだけど、森林鉄道のメカニズムとか、社会的な位置づけとか、そういうのをもっと読みたかったと思う。 メカニズムでいうと、これは沢沿いに線路を作って、空の台車を押し上げて、下りはゴーカードのように位置エネルギーで下ってくるものなのだろうか。過去の空台車の動力で「犬」というのがあって、「なんだそれは!」と思った。蒸気機関の前に、馬とか人力というのがあったのは分かるが、鉄道を犬で牽いていたというがあったのか? また、社会的なので言うと、戦後の海外植民地からの引き上げ者の収容先に高地開拓が出てくるけど、これは森林鉄道の沿線だったのだろうか。帝室御料林とか。それに、蒸気からガソリン・ディーゼルへの動力転換や、廃止が、他のメジャーな鉄道よりもひと足早いように思うけど、それはなぜなのだろう。 そしてこれは、明治から戦前に日本各地にあって、記録を読んだことのない「索道」とも、関連がしりたい。というよりも、索道について知りたい。 というように、ここから奥に興味の道が広がるけど、その道はたぶんけものみち。
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昭和20年代には、日本の山々で活躍していた木材運搬用の森林鉄道が、昭和30年代に入ると次々に消えてゆき、現在は屋久島にある安房森林鉄道のみになっている。本書は、このような森林鉄道の中から代表的なものを選び出し、その歴史と活躍をコンパクトの中に凝縮した森林鉄道に関するバイブルの一冊...
昭和20年代には、日本の山々で活躍していた木材運搬用の森林鉄道が、昭和30年代に入ると次々に消えてゆき、現在は屋久島にある安房森林鉄道のみになっている。本書は、このような森林鉄道の中から代表的なものを選び出し、その歴史と活躍をコンパクトの中に凝縮した森林鉄道に関するバイブルの一冊と思っている。 作者には、?の刊行を期待! 特に、四国の森林鉄道は魚梁瀬森林鉄道が最も有名であるが、めがね橋で有名な大正町の森林鉄道(今は、一部が遊歩道?サイクリングロードになっているようですが)等もありますので、是非?を!
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