池井昌樹詩集 の商品レビュー
初期から『晴夜』に至り、成熟したことがわかる、ひらがな詩。 --- 「やがてついえるにくたいと/やがてついえるにくたいが/なかよくならんであおむいて/いつまでたってもねつかれない/やがてついえるこのちちと/やがてついえるこのははは/かわいいねいきをもうたてている/おまえたちだけか...
初期から『晴夜』に至り、成熟したことがわかる、ひらがな詩。 --- 「やがてついえるにくたいと/やがてついえるにくたいが/なかよくならんであおむいて/いつまでたってもねつかれない/やがてついえるこのちちと/やがてついえるこのははは/かわいいねいきをもうたてている/おまえたちだけかんがえながら/なかよくならんであおむいて/やぶれうちわをつかっている」(ふしぎなかぜが)
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再帰的に生活の詩。抑制の効いた文章で文体芸には走らない、詩的であるところのぎりぎりを攻めつつ、全体的な「白さ」が匂いや気配や「黒さ」を浮き上がらせる感。
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