赤い唇・黒い髪 の商品レビュー
「赤い唇」「片冷え」…
「赤い唇」「片冷え」「大統領の死」「朱験」「途上」「黒い髪」「来迎の日」を収録。初期・中期作品と比べて更に内容が分かりづらくなっていますが、好きな人間には堪りません。
文庫OFF
孫に対する祖母の複雑…
孫に対する祖母の複雑な(と言い切ってしまうのは気が引けるけれども)感情を描いた『赤い唇』が好きです。
文庫OFF
淡々として硬質な、何…
淡々として硬質な、何処か不思議で不気味な短編集です。
文庫OFF
静謐な趣きな作品集であり、秘められた性欲がにじみ出る。それぞれの作品をさらりとは読み終えるのは難しく、次の作品に向かうのには意志が必要だった。
Posted by
「赤い脣」「黒い髪」以下、7編からなる短篇集。 家族にも友人にも恋人にも秘めた、女性たちの日常に潜む異常な欲望、幻覚、幻想を描いたもの。どれもゾッとするようなアヤシイ世界だ。 しかし「大統領の死」はそのアヤシサの中にあっても、いくらか自ら覗いてみたいという気分になる。耳穴を指で掻...
「赤い脣」「黒い髪」以下、7編からなる短篇集。 家族にも友人にも恋人にも秘めた、女性たちの日常に潜む異常な欲望、幻覚、幻想を描いたもの。どれもゾッとするようなアヤシイ世界だ。 しかし「大統領の死」はそのアヤシサの中にあっても、いくらか自ら覗いてみたいという気分になる。耳穴を指で掻く、その音が「大統領が死んだ…」と彼女に告げる、彼女はそのニュースを広めたいという欲望に駆られ、街を徘徊する。単なるいたずら心の域を越えたその行動への執着が、彼女を興奮させる。そして、読む側もその興奮に圧され、ページをめくる、てな具合。
Posted by
- 1