構造改革とはなにか の商品レビュー
流行語のように、何かあればすぐ口にされるキーワードとなった「構造改革」。公益法人やその周辺の株式会社が救う虎ノ門を舞台に、その言葉が意味するカラクリとは何なのか?を探る一冊。
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猪瀬直樹という作家が後に政治の世界に入ってゆくきっかけとなった作品。霞が関の論理が如何に一般国民にとって理解不可能なものかを猪瀬氏の持論である“ファクト”に基づいて展開される。 ここで指摘された道路公団のデタラメさが後に小泉改革による道路公団民営化へと繋がった。 作品自体は9...
猪瀬直樹という作家が後に政治の世界に入ってゆくきっかけとなった作品。霞が関の論理が如何に一般国民にとって理解不可能なものかを猪瀬氏の持論である“ファクト”に基づいて展開される。 ここで指摘された道路公団のデタラメさが後に小泉改革による道路公団民営化へと繋がった。 作品自体は90年代中盤のもので、時を経て歴史作品へと変質していそうなものだが、実はここに書かれている霞が関の奇妙さはほとんど何も変わってはいない。 ここに書かれている問題で手がつけられたのは道路公団くらいなものだ。 作品にはまだまだ奇妙な光景は広がっていてそれはまだ問題として社会に浮上すらしていないのである。 政治における“改革”熱はこの著作から始まったと言っても過言ではないが、“熱”はさながら原点を見失ってるようだ。 今一度、ここに書いてある景色がおかしいと感じるところから始めるべきである。
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