町かどのジム の商品レビュー
いつも町かどに座っている老人ジムが、船乗りだったころに体験したふしぎな話を少年デリーに語る。ペンギンに求婚された話や、タラに恩返しされる話など、「ほら話?」と思うような、ゆかいな話がたくさん入っている。ジムの話が始まる前の、ジムとデリーの会話も、ほのぼしていてとても好き。 「ジ...
いつも町かどに座っている老人ジムが、船乗りだったころに体験したふしぎな話を少年デリーに語る。ペンギンに求婚された話や、タラに恩返しされる話など、「ほら話?」と思うような、ゆかいな話がたくさん入っている。ジムの話が始まる前の、ジムとデリーの会話も、ほのぼしていてとても好き。 「ジムを心から愛していたのは、なんといっても子どもたちでした。じぶんたちが生まれるずっとまえに、ジムが船のりだったことは、子どもたちの心をひきつけずにはいませんでした。」P12
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老水夫のジムは、いつも町角の木箱に腰掛けている。少年デリーは、ジムのお話を聞くのが大好きだ。ジムが話してくれるのは、子どもだった頃や船乗りの頃に体験した不思議な話。 特に好きだったのは、子どもだったジムが、畑でカラスを追い払う話。お弁当は分厚く切ったベーコンをはさんだパン。おいし...
老水夫のジムは、いつも町角の木箱に腰掛けている。少年デリーは、ジムのお話を聞くのが大好きだ。ジムが話してくれるのは、子どもだった頃や船乗りの頃に体験した不思議な話。 特に好きだったのは、子どもだったジムが、畑でカラスを追い払う話。お弁当は分厚く切ったベーコンをはさんだパン。おいしそうでおいしそうでどうしても食べたかった!
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こういうのは本当は あとあとの資料としてじゃなく 子供の頃に素直に読めたら良かった。 いつも街角に座っている老人が ご近所の坊ちゃんにせがまれ 船員生活をしていた頃のはなしを おもしろおかしく聞かせてあげるという 短い話のつながった 〝おやすみ前のおはなし〟みたいな感じ。 だい...
こういうのは本当は あとあとの資料としてじゃなく 子供の頃に素直に読めたら良かった。 いつも街角に座っている老人が ご近所の坊ちゃんにせがまれ 船員生活をしていた頃のはなしを おもしろおかしく聞かせてあげるという 短い話のつながった 〝おやすみ前のおはなし〟みたいな感じ。 だいぶ空想が入ってるから ちょっと映画『ビッグフイッシュ』を 思い出してしまったよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
8歳の少年デリーの家のそばの町かどに、ポストがあります。 その隣に木で作ったミカン箱を椅子代わりして、ジムはいつも座っていました。 朝早くから、夜まで。 デリーは、元船乗りだったジムにお話をねだります。 ジムはミカン箱の横をちょっとあけて、デリーが座れるようにしてからお話を始めます。 そのお話が、荒唐無稽なものばかり。 有名なところではシンドバッドもそうですね。 旅に出て、日常とは全くかけ離れた経験をする。 船乗りってそういうもの。 子どもにとっての船乗りのお話っていうのは、未知の世界への扉であり、無事に帰ってきている姿は、冒険の成功なのです。 そりゃあ、楽しくないわけがない。 今だったら、日がな一日何をするでもなく街角に座り続ける老人は、役立たずと思われるかもしれません。 でまかせばかり話す、うそつき老人といわれるかもしれません。 大人はそれを排除しようとするかもしれません。 でもこの町の人たちは、ジムという存在を受け入れ、それとなく見守っていることもうかがわれます。 デリーもそういう大人たちを見ているから、安心してジムにお話をねだれるのです。 畠でカラスを追い払っているうちに眠ってしまい、気がついたら小さくなってカラスの畠から命からがら追われる話。 緑色の子ネコの話。 すべてのものが有り余っている島で王様になった話。 ペンギンの奥さんになった話。 タラの恩返しの話。 月が土星に行こうとするのを阻止する話。 大きな海ヘビを撫でてあげる話 チンパンジーと入れ替わった話 そして、ジムの80歳の誕生日。 ジムの誕生日は8月10日。 夏の盛りです。 町の人たちは海や山や森や田舎に行ってしまって誰もいません。 だけど…。 ああ、こういう話、大好きだなあ。 わくわくして、ドキドキして、ほっこりして、笑える。 特に好きなのは、ジムがペンギンの奥さんになった話。 奥さんになったって、ジムが卵を産んであげることはできない。 だけど夫であるフリップは、妻であり船乗りであるジムを守り助け、自分の幸せもちゃんとつかむんですよ。 格好いいぜ、フリップ。 ああ、面白かった。
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なんでだろう、最後の章を読み終えたとき溢れる涙が止まらなかった。ジムの昔ばなしも楽しいのだけれど80歳の誕生日に海が見たいと言っていたことを覚えていてジムを海に連れていったデリー。全身で海を感じるジム。それであと何回誕生日を迎えられるだろう、ジムと思わずにいられない大人のワタシ。...
なんでだろう、最後の章を読み終えたとき溢れる涙が止まらなかった。ジムの昔ばなしも楽しいのだけれど80歳の誕生日に海が見たいと言っていたことを覚えていてジムを海に連れていったデリー。全身で海を感じるジム。それであと何回誕生日を迎えられるだろう、ジムと思わずにいられない大人のワタシ。忘れていた何か大切なことを感じた気がした。
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町かどのポストのそばにミカンばこがひとつ。そこにいつも座っている年老いたジム。 デリーはジムの船のりの頃の話をきくのが大好き。 ゆり木馬号のキャビンボーイとしてあちこたに旅に出る。イセエビを採りに海底へ、霧の海を泳いでたどり着いたありあまり島。嵐に会い、南極で遭難しかけ。 「波...
町かどのポストのそばにミカンばこがひとつ。そこにいつも座っている年老いたジム。 デリーはジムの船のりの頃の話をきくのが大好き。 ゆり木馬号のキャビンボーイとしてあちこたに旅に出る。イセエビを採りに海底へ、霧の海を泳いでたどり着いたありあまり島。嵐に会い、南極で遭難しかけ。 「波は、はしれるだけはやくはしって、水平線のむこうまでいってしまった。そして、はしりながら、あとからきていた波を、ぜんぶおしたおしてしまった。 だから、そのあと、海はガラス板のようになめらかになってしまった。」 「むりもない。月は、まだほんのねんねで、いまだって、ちっともふんべつがないのさ。」 自然や動物までもが生き生きと語られる。
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愛されるホームレス?往年の船乗りジムが街角で子供に語る楽しいお話の数々。 冒険の内容が毒気ないかわいらしさなので小さい子向けでしょうか。 最後のところで大人もじーんとします。
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町かどのミカンばこにいつも座っているジム。ジムは何でも知っていて、昔船乗りだった頃の話を聞かせてくれる。 ジム老人とデリー少年の微笑ましい友情が素敵な物語。ジムが語る物語は、すこし不思議でドキドキワクワクが詰まっており、物語の面白さの基本がここにあるのかも。全体を包むほのぼのとし...
町かどのミカンばこにいつも座っているジム。ジムは何でも知っていて、昔船乗りだった頃の話を聞かせてくれる。 ジム老人とデリー少年の微笑ましい友情が素敵な物語。ジムが語る物語は、すこし不思議でドキドキワクワクが詰まっており、物語の面白さの基本がここにあるのかも。全体を包むほのぼのとした温かさがいいです。
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町かどのポストのそばのミカン箱。ジムじいさんはいつもそこにすわっていました。通りに住む少年デリーは、若い頃船乗りだったジムの、奇想天外な冒険談に胸を躍らせます。―8歳の少年と80歳の老人の間に芽生えた友情を、新鮮な着想とあたたかいユーモアで描いた、楽しく優しい物語。
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町かどのポストのそばにあるミカンばこの上には、いつもジムがすわっていました。デリーはジムが大好きです。だってジムは地上のどんな場所のこともしっていましたし、天上のどんな天気のこともしっていました。そしてデリーにいろいろたくさんのお話を聞かせてくれるんです。
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