ビューティフル・ボーイ の商品レビュー

トニー・パーソンズ(著者),小田島恒志(訳者),小田島則子(訳者)

2012/04/07

まったく期待せずに読み始め、ああこんなもんだよな、と思って読みすすみ、途中思わず目頭が熱くなり、ちょっと気を緩ませるときっと泣いたなというところを抜けて、ああやっぱりこう終わったかという感じで終わった。
大変に読みやすく、警句めいた言葉が所々に出てくる。

それにしてもなぜ離婚率の高い国はそうも離婚ばかりするのだろう。
自己実現のためにじっと忍耐しないことのすべてが正しいなんて一つも思えはしない。
もちろん限度もあるけれど、本書に出てくるようなことならば、見逃せることばかり。

自己主張と理論のみで、夫婦が作られ、それが維持されるなんてことは
絶対にあり得ない。
主人公の両親のように。

意外な読み得品だったが、読みやす過ぎて時間経過とともに忘れると思う。

2010/03/21

映画を見ているようでした。笑いあり、涙あり、と。
ユーモアたっぷりの主人公の一人称で綴られていて、非常に読みやすいし、クスリと笑ってしまう場面が幾度も幾度も。

しかし終盤にさしかかり、本当に胸が詰まりました。私的なことですが、とくにこの本の前に『チャーミング・ビリー』を読んでいたのでなおさら…

2009/10/04

理想と現実は違うけど、理想に向かって頑張るしかないんだなー。子育てって、人としての大きなスキルだ。
ハッピーエンドで良かった。

2009/10/04

原題は『man and boy』
自分の過ちのせいで、思いがけず息子と二人暮しになってしまった男の話なんだけど、原題と邦題から息子が話の中心になると思ったら、息子は他の登場人物とあまり重要度は変わらなく、どちらかというと男の父親が男の人生に少しずつ影響していく過程のお話でした。

典型的な現代海外作品で、訳が自分好みではなかったから評判ほど感動はしなかったなぁ。まぁ予想とは違ったけど、でも楽しんで読めました。

2009/10/04

主人公ハリーが犯した過ち（浮気）が許せなかった妻は彼の元を離る。　そして愛しい一人息子パットと２人の生活が始まるのだが、そこに絡んでくる登場人物とハリーの切なく揺れ動く思いがヒシヒシと伝わってくる。　子供を持つ人にお薦め。